「全集中 安全の呼吸 壱の型」 電光掲示板のパロディ標語が話題に→なぜ鬼滅?佐賀県警に聞いた
流行語や時事ネタを取り入れ、ユニークに交通安全を呼びかける電光掲示板といえば、熊本県警が有名だ。しかし、今回話題になっているのは、お隣の佐賀県警が考案した電光掲示板のフレーズである。
写真には、夕焼け空を背景に電光掲示板(道路交通情報板)が撮影されている。そこには、
「全集中 安全の呼吸 壱の型」
という文字が光っている。もちろん、今や社会現象とも呼ばれている「鬼滅の刃」のパロディである。
ツイッターユーザーのちーた(@teeta_memo)さんが2020年11月8日に投稿した、この写真には2万9000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(10日昼現在)。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「仕事が速い」
「こういうの見ると、本当に流行ってるんだなって実感しますね」
「こういう節操のない行政サービス、好きです」
「いいことっすね! ちょっとでも 見てもらおうとする努力が感じられる!」
「佐賀県もネタに走るの好きよねw」
この電光掲示板のメッセージについて、Jタウンネット記者は佐賀県警に話を聞いてみた。
「ここまで反響が大きいとは思いませんでした」
まず、話題のツイートを投稿したちーたさんに話を聞いた。注目を集めた写真は、国道34号線の新鳥栖駅近くで9日朝に撮影したという。
「旦那と二人で紅葉狩りに大分(耶馬渓)へ行く途中、佐賀県警の電光掲示板がいつも流行りものに乗っかってくるので、今回のもいつか撮ってやろうと思ってました。助手席だったのでチャンスだと思い撮影しました。
佐賀県警の電光掲示板は流行りものに乗っかってくるので、今回は鬼滅の刃できたのね......と思いました。まぁ今はそれしかないよなぁとも」(ちーたさん)
次に、Jタウンネット記者は佐賀県警に電話してみた。取材に応じたのは、交通規制課の担当者だった。
「道路交通情報板の文案を、現在の内容に変更したのは、10月22日からです。劇場版『鬼滅の刃』の映画が大変な人気だというのを知って、課内で相談して、思い切ってやってみることにしました。しかし、ここまで反響が大きいとは思いませんでした」
11月2日には、地元の佐賀テレビからの取材も受け、早速、オンエアされたという。なかなか仕事が早い。
この鬼滅の刃パロディ電光掲示板は、現在、県内の国道、県道、12か所にある道路交通情報板で見ることができる。佐賀市内の森林公園前にもあるそうだ。
掲示板に気を取られて、事故を起こさないように、ご注意を。安全運転に全集中していただきたい。