「指定席の新幹線、私を挟んで宴会を始めた2人組。『席代わります?』と尋ねたら、まさかの返答が...」
新幹線で隣に座った客の行動に、モヤっとした経験がある人は少なくないはずだ。例えば、荷物の置き方や足の組み方、リクライニングやテーブルの使い方など。
そんな新幹線でのモヤモヤ体験をJタウンネットが募集したところ、多くの読者から「こんな迷惑な客に遭遇しました!」といった報告メールが届いた。
東京都に住む50代女性・U子さん(仮名)が寄せたのは、東京-新大阪を自由席で移動していた際のエピソードだ。
窓側の座席を確保するため、「品川ではなく、わざわざ東京駅まで行って」新幹線に乗ったという彼女。しかし発車からほどなくして、20代くらいの女性が、
「連れと一緒に座りたいので後ろの席に代わってくれませんか?」
と話しかけてきたそうだ。
「あなたよっぽど人が良いのね」
「全く悪びれたところもすまなそうな感じもなく、さらっと言われたのと、断ったら気まずい雰囲気のまま座っているのは辛いかなとつい『はい』と言って荷物をまとめて立つと二席後ろの席を指さされました。窓側ではなく、通路側の席です。
そこから、私に声をかけた人の連れの女性が立ち上がり移ってきたので、交代して後ろの席に座りました。
荷物を上げ座ってから断れなかった自分にイライラしてきました。お隣に座っていた私と同年代の女性から『あなたよっぽど人が良いのね』と声をかけられました。」(U子さんのメールより)
その場の雰囲気に押され、始発の東京駅まで行ってまで確保した窓側席を明け渡してしまったというU子さん。そんな彼女がモヤッとしたのは、席を譲った後の若い女性たちの態度だという。
「20 代の女性二人はワイワイ喋りながら京都駅で降りて行きましたが、降りる時会釈もなく悲しかったです」
確かに、一言くらいお礼があってもよさそうな気もする。席の交換をOKしたのは彼女自身とはいえ、どこかモヤっとするエピソードである。
新幹線の酒盛りにモヤッ
座席の交換をめぐるU子さんの投稿を読んでいるうち、Jタウンネット記者はある出来事を思い出した。2020年1月中旬、出張取材のため東京から広島へ新幹線(指定席)で移動したときのことだ。せっかくなので、この機会に紹介させてほしい。
記者が乗っていたのは2人掛けの通路側席(D席)。空いていた隣のE席に、名古屋でスーツ姿の中年男性が座った。おそらく、30代くらいだろう。
名古屋駅を発車してすぐ、隣からは「プシュッ」という音が。目線をやると、テーブルにはビールの缶とおつまみが。まだ昼過ぎだったが、どうやら早めに仕事が終わったらしく、移動中に一杯やるつもりらしい。
ここまでは良かった。問題は、ほどなくして隣の男性が、記者と通路を挟んだC席の乗客と雑談を始めたことだ。
どうやらスーツ姿の男性2人組は会社の同僚で(おそらく出張帰りなのだろう)、その間に記者が座っている形らしい。つまり、以下のような状況である。
「A席 B席 男性1 (通路) 記者 男性2」
そう、2人組の男性は、記者(と通路)を挟んで酒盛りを始めたのだ。
もちろん、こちらに気を遣っているのかずっと雑談をしているわけではないのだが、「そんなに(酒)買ったのかよ」「つまみ食べます?」といった会話がポツポツと交わされる。
さすがに耐えかねて、隣のE席にいる男性に「席、代わりましょうか?」と提案すると、男性は同僚と目配せをした後、
「いえ、大丈夫です」
と一言。「いやいや、大丈夫かどうかはこっちが決める問題では?」などと思ったが、それは口にせず心の中にとどめておいた。
結局、記者が声をかけた後、2人組の雑談は落ち着いたが、なんともモヤっとした気持ちになったことを覚えている。もし皆さんが同じ状況になったら、どう対応するだろうか。
新幹線で出会った「迷惑な隣の席の人」いませんか?
新幹線内でイラっと、モヤっとしたことがある人はいるだろうか。そんな体験談をJタウンネットでは募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的なエピソード(どんなことにイラッとしたのかなど、500文字程度~)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。