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お店の前にバナナが宙づり まるで現代アート?斬新すぎる外観のジュース店が話題に

横田 絢

横田 絢

2020.10.05 20:00
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店の軒先にぶら下がっているものといえば「のれん」が一般的だが、愛知県岡崎市にあるバナナジュース専門店「NEWSTAND WOW」では、一風変わったものがぶら下がっている。

バナナだ。

画像はNEWSTAND WOW提供(編集部で一部加工)
画像はNEWSTAND WOW提供(編集部で一部加工)

こちらは、「NEWSTAND WOW」のテイクアウト用の販売カウンター。

壁に小さな四角い穴がぽっかりと開き、その前にひと房のバナナが宙ぶらりんになっている。

同店は2020年7月7日にオープンし、そのユニークな外観で注目を集めた。

ツイッターでは

「おしゃれすぎて倒れる」
「近代美術館の展覧会で見られる美術みたいです」
「見習いたいセンス」
「斬新で面白い 秘密の取引っぽい!」

などの声が寄せられている。

バナナジュース店が、バナナを吊るす。非常にわかりやすいが、なかなか思いつきそうにないアイデアだ。

一体どんな経緯でバナナがぶら下げられることになったのだろう。Jタウンネット編集部は同店を取材した。

「馬にニンジンぶらさげるみたいに...」

取材に答えてくれたのは、同店アートマネージャーの伊尾晴香さん。

早速、なぜバナナを吊るすことになったのか聞くと、

「オープンの前日の夜中か、当日の朝、オーナーからLINEで指示があったんです。
『馬にニンジンぶら下げるみたいに、バナナぶら下げといて』って。
それで急遽吊るすことにしたら、それを見た人が『なにこれ?』って来てくれて」

と教えてくれた。実は、直前まではバナナではなくのれんを一枚吊るす予定だったという。

しかし、実際にやってみると「微妙」だったので、バナナに変更されたそうだ。

毎日オープン前にバナナを吊るし、閉店時にバナナを取り入れている。ロープの結び方も日替わりとのことだ。

縛られたバナナ(画像はNEWSTAND WOW提供)
縛られたバナナ(画像はNEWSTAND WOW提供)

吊るされたバナナは「スタッフでおいしくいただいてます」とのこと。

また、完熟したバナナしかない場合は、「フェイクバナナ」が使われることもあるという。熟したバナナはすぐにズルンと剥けてしまうので、納得だ。

また、「闇取引みたいでカッコイイ」と好評な小窓だが、こちらもオープン前に急遽作られた。

予定では販売カウンターがある場所には横長の大きな窓ガラスを入れるはずだったが、オープンに間に合わないことがわかり、コンクリートで埋めて小さな小窓を作ることに。

後に窓ガラスに変更しようとも考えていたが、多くの人から好評を得たため、スタッフの間では「このままで行く?」という話が出ているそう。

店長の島崎愛菜さん(画像はNEWSTAND WOW提供)
店長の島崎愛菜さん(画像はNEWSTAND WOW提供)

小窓の大きさは人ひとりが顔を出せるほどの大きさのようだ。

この窓からは強いバナナのにおいが漂っていて、道を挟んだ向かい側にある公園まで届くこともあるそう。

また、スタッフの体にもそのにおいが染みついており、ラーメン屋に行ったときに「バナナのにおいする」と言われたことがあるそうだ。

店内はバナナだらけ

なぜそんなにも、バナナのにおいがするのか。それは、店の中で商品に使うバナナを大量に熟成させているからだ。

こちらが、店内の様子。

店内でバナナを熟成中(画像はNEWSTAND WOW提供)
店内でバナナを熟成中(画像はNEWSTAND WOW提供)

大量のバナナが床いっぱいに広げられている。フィリピンから輸入した高地栽培の糖度の高いバナナで、一度に15キロ×40ケースのバナナが店内に保管されている。

これを風通しのよい状態に保ち、最適なタイミングまで熟成させているそうだ。

ジュースをつくる際には一本一本味見をしてから、使うバナナを決めているという。

そのため、バナナの熟成が間に合わない場合は店が開かない、ということもある。

オープンから間もない7月中旬には、予想以上の人気で熟成が間に合わなくなり、数日の間臨時休業となっていた。

同店は10月5日現在、小窓でのテイクアウトのみでバナナジュース(全4種)を提供している。

11月以降にイートインでの提供を始める計画もあるが、今は店内が熟成中のバナナで埋め尽くされているためスペースがないそうだ。

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