猛暑日の観覧車は、外にいるよりヤバイらしい よみうりランドが夏の間「ゴンドラ内の温度」を掲示する理由
遊園地の人気アトラクションの1つ「観覧車」。高い所からの眺めが好きで、遊園地に行ったら必ず乗るという人もいるだろう。
しかし、時には乗車を考え直した方が良い場合もある。例えばこんな時だ。
「ゴンドラ内の温度 36度」
暑い...暑すぎる...。1周約13分、密室空間のゴンドラ内でジッと耐え忍ぶのはなかなか辛いだろう。掲示にも「体調の悪い方はご遠慮ください」と注意書きがあり、少しでも体調に違和感のある人は乗車を控えた方がよさそうだ。
Jタウンネットは2020年9月7日、この写真を投稿したツイッターユーザーのイス(@pigamo_dayo)さんに詳しい話を聞いた。
イスさんによれば、写真は5日15時ごろ、よみうりランド(神奈川県川崎市)で撮影。気象庁のデータによれば、付近の観測地点である府中(東京都)の当時の気温は32.6度だった。
つまり撮影当時、ゴンドラ内は外気温より3~4度ほど高くなっていた可能性がある。イスさんは外気温の時点で「真夏のように感じた」といい、観覧車には乗らなかったそうだ。
40度を超えた場合は「運休」
よみうりランドはなぜゴンドラ内の温度を掲示しているのだろうか。Jタウンネットは9月9日、広報担当者を取材した。
担当者によれば、ゴンドラ内の温度は3年前から、夏のみ掲示している。その理由を聞くと、
「外気よりゴンドラ内の気温が高くなることがあります。このことをご存じでないお客様も多いので、事前に気温を掲示し、ご自身の体調をご確認の上、ご乗車いただけるようにご案内するためです」
とのこと。外より暑くなる場合、気温差は一概に言えないが、3~5度程度だという。
つまり外気温が36度になった日には、ゴンドラ内が40度くらいになる可能性も...?
担当者に聞くと、やはり真夏は40度を超えることもあるという。よみうりランドでは、ゴンドラ内の温度が40度を超えた場合は観覧車を運休しているそうだ。
担当者は猛暑日の来園、また観覧車の乗車について、
「猛暑日は観覧車のゴンドラの中の温度も上昇しますので、ご自身の体調をご確認の上、ご乗車ください。またこまめな水分補給など、熱中症対策へのご協力もお願いいたします」
と話している。