スイーツ好きは素通りできない... 奈良で発見された「クレープ自販機」が話題→なぜ始めた?オーナーに聞いた
手作りのクレープを販売
奈良市在住の佐藤さん。県内の桜井市に一泊旅行に出かけた際、宿の近くの大神(おおみわ)神社参道でクレープの自販機を見つけたという。ツイートでつぶやいたとおり、素通りできずに、食べてみたのだ。その印象を、佐藤さんはこう語った。
「私はレアチーズクレープをいただきましたが、見た目の予想通り......予想を裏切らないお味でした。美味しかったです」
上の写真(右)のように、折りたたまれたクレープ皮の下にレアチーズがはさまれていたのだろう。クレープとレアチーズが絶妙にからまって、想像するだけでも美味しそうだ。
このクレープ自販機が設置されていたのは、そうめん流しが楽しめる飲食店「三輪そうめん流し」というお店の前だという。
Jタウンネット編集部は、このお店に電話して、ご主人の加藤秀幸さんに話を聞いた。
「クレープ自販機を始めたのは、3年ほど前からです。大神神社は、三輪山を神体山とする日本でも古い神社の一つで、参拝客が年間600万人と言われています。
神社の参道でそうめん流しの店をやっていますが、冬場、ちょっと手が空いてしまうことがある。何かおもしろいことができないかなと考えて、クレープの自販機をやることにしました」
クレープの種類は、チョコバナナ、チョコクリーム、生キャラメル、生キャラメルナッツ、抹茶あずき、抹茶ミルク、マスカルポーネチーズ、いちごミルク、クッキー&クリームの9種類。一番人気は、チョコバナナだという。価格は、250円から300円だ。
1日にどのくらいの数、販売しているのだろうか? 加藤さんに聞くと......
「店の中で、手作りで焼いていますので、生産能力的に100個くらいが限度です。朝と夕方、1日2回、補充するようにしていますが、おかげさまで大人気で、すぐに売り切れてしまいます。中には9種類、全部買って行かれる方もいらっしゃるようです。
売り切れるくらいが、希少価値が出て、かえって良いかなとも思っています。本業のそうめんにも影響が出ておりまして、そうめんを召し上がった後、クレープを......というお客様も多くなってきました」
クレープとそうめんの相性はいいのかもしれない。現在、そうめん店は改装工事で休業中(9月末から10月上旬に開業予定)だが、クレープ自販機は無休で24時間営業しているという。
猛暑の夏はまだまだ続きそうだ。奈良・大神神社にお詣りして、冷たいクレープはいかがだろう。