「楽しい」「思い出」「ありがとう」... としまえん最寄りに登場した「粋」な辞書広告がこちら
2020年8月31日で閉園する「としまえん」(東京・練馬区)。1926年(大正15年)開業、90年以上にわたり数多くの来場者を迎えてきた遊園地が、もうすぐその歴史に幕を閉じる。
その別れを惜しむように、としまえんの最寄り・豊島園駅には、次のような広告が掲出されている。
これは、三省堂(東京・千代田区)が、西武豊島線・都営地下鉄大江戸線の豊島園駅に8月24日から掲出しているもの。11月に発売される「新明解国語辞典 第八版」の広告で、
「楽しい」
「思い出」
「ありがとう」
という言葉と、それぞれの語の解説が掲載されている。
「ほっこりした」「担当者に拍手」
あくまで辞書の宣伝という体裁となっているが、選ばれた3つの言葉は、閉園するとしまえんに対する感謝のメッセージそのもの。この広告を見たユーザーからは、ツイッターに、
「西武池袋線豊島園駅構内。新明解国語辞典が粋な広告。これを提案した広報担当者に拍手を贈りたい」
「なぜ豊島園駅?と思って画像見たらほっこりした」
といった声も寄せられている。
としまえんは8月31日でその歴史に幕を閉じるが、広告は9月6日まで掲出される予定。閉園後に改めて広告を見ると、「楽しい」「思い出」「ありがとう」という3つの言葉が、より心に迫ってくるかもしれない。
こうした広告を豊島園駅に掲出したことについて、三省堂は公式サイト上に、
「『考える辞書』として、人が考えるべき時に、考えるべき言葉を発信するため、豊島園駅に交通広告を掲出いたします。
8月31日にとしまえんが94年の歴史に幕を閉じます。 今だからこそ、『楽しい』『思い出』『ありがとう』の言葉について一緒に考えてみませんか」
といったメッセージを掲載している。