海を渡ってやってきた...? 青森の伝統工芸「八幡馬」、北海道の海岸で発見される
結婚・新築・卒業祝いの記念品
Jタウンネットは8月18日、yuccuriさんに八幡馬を発見した時の状況を聞いた。
その日はビーチコーミング(海岸の漂着物を収集・観察すること)のために、海岸を訪れていたというyuccuriさん。ほとんど収穫がなく、引き返そうと思っていた時に八幡馬を発見した。八幡馬は打ち上げられた流木や海藻などと一緒に落ちていたという。
yuccuriさんは発見当時の印象を、
「デザインが何となく北欧の物のように感じたので、イケアに売ってそうと思いました」
と話す。
他のツイッターユーザーとのやり取りによれば、傷みはほぼ無かったとのこと。自宅に持ち帰ってネットで調べたところ、八幡馬の可能性が出てきたという。
編集部でも確認してみると、たしかに形は八幡馬そっくり。若干の個体差はあるが、デザインも似通っている。
青森県の伝統工芸品等を扱うカネイリミュージアムショップ(青森県八戸市)のウェブサイトによると、八幡馬は「胸や腹に丸みがあるのが特徴」。yuccuriさんが拾ったものも、胸や腹の部分が弧を描いている。八幡馬とみてまず間違いないだろう。
八幡馬を製造・販売する「八幡馬」(青森県八戸市)の公式サイトによれば、八幡馬は八戸市の天狗沢・笹子地域に伝わり、農閑期の副業として作られるようになった。時期は不明だが明治初期にはすでに存在したといわれているという。
基調とする色は、黒、赤、白など。現在は結婚・新築・卒業・出産祝いの記念品として定着しているようだ。
ちなみに投稿者のyuccuriさんは、拾った八幡馬を自宅に飾っているとのこと。どうやら「縁起物」のようなので、きっといいことがあるだろう。