都会・田舎のイメージは人によって全然違う? それぞれの発展度をレベル分けした図が話題に
「うちの地元、田舎なんだよねー」
都会に出てきた地方出身者からよく聞く、この言葉。富山出身の筆者も幾度となく使ってきた。実家を出た後に住んできた名古屋・東京に比べれば確実に田舎なのだから、間違った表現だとは思っていない。
しかし「田舎」と一口にいっても、その風景は様々。思い浮かべる街並みは人によって全く違うだろう。田舎だけでなく、「都会」でも同じことだ。
自分の伝えたい「田舎」「都会」はどの程度のものなのか――それをまとめた図解が、ツイッターで話題を呼んでいる。
投稿したのはツイッターユーザーの「のーみん丁」さん。都会は「都心」「ベッドタウン」「郊外」、田舎は「田舎(都心部)」「ド田舎(農村部)」「超ド田舎(僻地)」の3段階にパターン分けされている。
それぞれの説明は以下の通りだ。
「都心」...ビルや企業が多く繁華街もあり都会の中心になっている。家賃が高く中心は少ない。
「ベッドタウン」...都心で働く人々が多く住んでる。家と人が多くスーパー等のお店も充実していて住みやすい。
「郊外」...都心からかなり遠く不便な場所。一軒家や畑、山などが増える。下手な田舎よりも田舎めいている。
「田舎(都心部)」...店も家も人も多い地方都市。田舎といっても人口はここに集中していて生活しやすい。
「ド田舎(農村部)」...畑が多くなり家も人も減る。コンビニはあり、車があれば都心部へ簡単に出られる。
「超ド田舎(僻地)」...コンビニすらなく車があってもなお不便な限界集落。村人は全員知り合い。
いかがだろうか。これでいうと筆者の地元は「田舎とド田舎の間」くらいなのだが、人よっては「超ド田舎」のイメージで伝わっていた可能性がある。
その一方で、都会的なイメージの「郊外」に「田舎よりも田舎めいている」場所があるというから驚きだ。同じ田舎・都会でもかなりの差があるということが、この図から分かるだろう。
「東京でも『超ド田舎』に該当しそうな場所ある」
Jタウンネットは2020年8月11日、投稿者の「のーみん丁」さんに詳しい話を聞いた。のーみん丁さんはこの図を作った理由について、こう説明する。
「『田舎に住んだら村八分で酷い目にあった』というような記事がたびたび話題になりますが、その際に『田舎と言ってもそんな地域は限られる』『田舎にもレベルがあるよね』という話を以前ツイッター上でしていました。その時に『分かりやすい図解をつくりたいな』と思いました」
のーみん丁さんは7月に「田舎は限界集落のようなところばかりではない」といった趣旨のツイートを投稿。その時すでに田舎のパターンを「田舎」「ド田舎」「超ド田舎」「超絶ド田舎」の4段階に分けていた。今回の図解はそれを元に、パターンを3段階に減らし、都会バージョンをあわせて制作したというわけだ。
こうしてみると一般的な都会・田舎のイメージ通りになっている場所は一部だけで、大した差はないように思えてくる。都会と田舎の差については。他のユーザーからも、
「ベッドタウンと田舎(都市部)は機能が重なるところが多いですね」
「下手すると郊外にも僻地ありえるんだよね...東京にも村があるし」
といった声が寄せられている。
のーみん丁さんは他のツイートで、都会・田舎それぞれの似た環境について次のように分析する。
「ベッドタウンと田舎(都市部)はどちらも割と生活しやすい環境で、田舎都市部は大型ショッピングモールとかがあって良い一方で、ベッドタウンはやはり何と言っても都心へのアクセスが良いという利点が大きいかな、という感じ」
「郊外とド田舎はだいたい同じ感じで、たまに靴流通センターがあったりしまむらの大型単独店舗があったりする。東京でも『超ド田舎』に該当しそうな場所あるけど、そこは『都会の辺境』ではなくて『普通にド田舎』で良いと思ってる」
もちろん、都会と田舎では超えられない壁もあるだろう。だが都会がすべて新宿・渋谷のような場所ばかりではないのと同様、田舎もすべてが限界集落というわけではない。田舎にだって街はあるのだ。
ちなみにのーみん丁さんが住んでいるのは長野県の諏訪市周辺。図でいうと「ド田舎と超ド田舎の間」くらいになるという。超ド田舎ではない理由としては、「コンビニが複数あって車で10分以内、イオンやスーパーまで15分以内、その他街道レストランの類もあるから」とのことだ。
みなさんの住んでいる地域はどのパターンに当てはまるだろうか。