高さ17m、目から七色ビーム...! 青森・木造駅に鎮座する巨大土偶が完全にロマンの塊だった
「夜、寝過ごしてあわてて降りた駅がすごく不気味で......」
そんな話を聞くと、きさらぎ駅を思い出す人もいるかもしれない。きさらぎ駅といえば、ネットの世界で都市伝説として語られる架空の鉄道駅だ。
いったいどんな怪奇ミステリーが始まるのか、秘かに期待する人もいるかもしれない。
しかし、「その駅は土偶のような形をしていて、本当に怖かった」と聞くと、「きさらぎ駅やない」と分かる人にはすぐ分かる、土偶をかたどった駅といえば、JR東日本の五能線・木造(きづくり)駅やないか。「きさらぎ」好きの人、ごめんなさい。
そう、この木造駅、駅舎に巨大な土偶が鎮座しているのだ。しかも、夜になると目がカラフルに光るという。ツイッターでは、「1度見てみたいなあ」「ゲーミング土偶」などと話題になっている。
なぜ、こんな変わった駅が...?Jタウンネット編集部は、木造駅がある青森県のつがる市役所に取材した。
なぜ目を光らせようと思ったのか
木造駅の土偶は、亀ヶ岡遺跡から発掘された遮光器土偶がモチーフだ。高さ17.3メートル、コンクリート製の巨大モニュメントである。1992年、ふるさと創生事業の一環として駅舎に取り付けられ、地元では「シャコちゃん」と呼ばれているという。
19年10月から始まった駅のバリアフリー化工事に合わせて、つがる市がモニュメントの改修を行った。「シャコちゃん」の目にある電球をLEDライトに替えたのだ。
これによって、20年4月から、列車が到着する3分前から、赤、緑、青、紫、だいだい、黄色、水色の7色に点灯するようになったという。
近未来モンスター感たっぷりの目が光る土偶は、こうして誕生したわけだ。
木造駅がツイッターで話題になっていることについて、どう思うか? つがる市役所の担当者に聞いた。
「地元にいる我々では、想像もできないようなことが話題になっているようですね。ただただ驚くばかりです」
まるで宇宙に向かって交信をしているような土偶を見るなら、青森県つがる市へどうぞ。