うめぼし、おかん、みそかつ... Amazonロッカーのゆるいネーミング、一体なぜ?広報に聞いた
大阪には「おとん」や「おかん」が
アマゾンのウェブサイトには、現在利用可能な「Amazon Hubロッカー」の設置場所と名前がすべて書かれている。ざっと見てみたところ、食べ物以外にも様々なジャンルから名前が取られているようだ。
なぜ、通し番号やロッカーの所在地の地名などではなく、こんな名前を付けているのだろうか?
Jタウンネット編集部は2020年6月19日、アマゾンジャパンの広報部に聞いた。
後方の担当者によるとロッカーは2020年6月19日現在、1都2府8県で合計300か所以上に設置されている。 名前については、
「お客様や(商品を配送する)ドライバーの皆様にとって、親しみやすく、覚えやすいよう、名前をつけています。ロッカーの名前はすべて違うものになります」
とのことで、「料理」「お菓子」「食材」「魚」「鳥」「植物」「キノコ」「色」「百人一首」などの中から単語を選んでいるという。また、
「その地域にゆかりがあるもの・その地域を象徴するようなものを、名前として選ぶことがあります。その地域出身の社員から名前の提案があることもあります」(広報担当者)
ロッカー一覧を見てみると、大阪には「あめちゃん」「おとん」「おかん」「おばちゃん」、名古屋には「みそかつ」「やっとかめ」(名古屋方言で「おひさしぶり」)、福岡には「めんたいこ」「よかもん」「とんこつ」など、ご当地感溢れるロッカーがあった。
植物や鳥、魚などの名前がついているロッカーの中にも、地域の特色に由来するものがあるそうだ。
例えば、兵庫県伊丹市のロッカー「レモン」は、伊丹市のご当地レモン、 愛知県のロッカー「ブッポウソウ」「コノハズク」は、県鳥であるコノハズクとその鳴き声である「ブッポウソウ」から取ったという。
ツイッターで「うめぼし」をはじめとするロッカーの名前が話題になったことについて担当者は、
「お客様がAmazon Hub ロッカーの名前にご興味を持っていただいており、またAmazon Hub ロッカーをご利用いただいていることを大変嬉しく思います。
Amazon Hub ロッカーは、すでに提供中の置き配サービスとあわせ、お客さまの受け取りの選択肢を増やし、利便性を向上させるとともに、再配達を削減することで、ドライバーの皆様のご負担を軽減することを目的としています。
これからも、お客様に親しみやすく、覚えやすい名前を選び、便利にご利用いただけるよう、設置を拡大していきます」
としていた。
アマゾンで何かを注文するときに「『おとん』まで届けてもらおう!」などと指定するのはなんだか楽しいし、確かに親しみがわきそうだ。今はまだ設置されていない地域も多いが、ロッカーは全国へ展開予定。
自分が住む地域に来るロッカーは一体どんな名前になるのか、想像しながら待つのもいいかもしれない。