ここは南国?→いいえ、新潟です 「日本海のイメージを覆す」と話題の絶景海岸がこちら
日本海と聞いて、「荒波」をイメージしたりしてないだろうか。暗い、冷たい波打ち際をとぼとぼ歩く映画のシーンを想い浮かべたり、港町の居酒屋で「お酒はぬるめの~」などと口ずさんでみたくなったり......してないだろうか。
そんな皆さん、あなたたちは間違っている。
「ここも日本海なのだ!」と、次のような写真付きのツイートが、2020年5月30日に投稿され、大きな話題となっている。
これが、地元の海の実力です!
— 新潟・鯨波海岸 小竹屋旅館 (@odakeya) May 30, 2020
日本海のイメージを覆す、この美しいブルー。
決して特別な場所ではなく、うちの宿の目の前です。 pic.twitter.com/TMJFtkwdXV
「日本海のイメージを覆す、この美しいブルー」とコメントにもあるが、圧倒的に澄んだ海の青さが目を奪う。
ここは新潟県柏崎市の鯨波(くじらなみ)海岸である。投稿者は、同地にある小竹屋旅館(@odakeya)。このツイートは2万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ。ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「日本海にもこんなきれいな景色があるのかあドラマで犯人を追い詰める崖(波がすごい)のイメージだった」
「日本海でこの透明感はなかなか見ないです。美しいブルーですね。 鯨波は子供の頃思い出があります」
Jタウンネット編集部は小竹屋旅館に取材した。
カヤックにBBQも楽しめる
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Jタウンネット編集部の取材に応じたのは、小竹屋旅館の栃堀(とちぼり)耕一さんだ。美しいと話題になった鯨波海岸には、どんな楽しみ方があるのだろうか。
「鯨波海岸は古くからの海水浴場だったのですが、海水浴のお客様はだんだん減ってきており、10年ほど前からシーカヤックを提案することを始めました。
当初は地元の人が趣味で楽しむ程度だったのですが、徐々にお客様が来られるようになりました。
カヤックが初めてという方が90%以上なので、30分程度の初心者講習を受けていただき、あとはレンタルカヤックでどんどん海に出ていただいています。ガイドとして私も同行しますが、皆さんすぐに上達して、楽しんでいるようですね」
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提供するシーカヤックは、シットオントップタイプで、安定感があり、操作性に優れたカヤックだという。レンタル料金は、1人1時間当たり1000円というから、かなり割安だ。
参加メンバーの体力やレベルに合わせて、無理のないコースをコーディネートしてくれるという。波、風が強い場合など、天候や海の状況によっては、中止する場合もあるそうだ。週末や夏休みシーズンは込み合う可能性もあるので、予約がおすすめ。
「カヤック体験中は、三密にならない、ソーシャルデイスタンスをキープ、適宜手洗いなどをしっかり守って、楽しんでいただきたいと思います」と栃堀さん。

小竹屋旅館のもう一つの人気サービスは、バーベキューだという。場所と道具を提供しているので、手ぶらで来られるそうだ。食材も提供できるが、持ち込みもOKらしい。シーカヤックで遊んだ後は、バーベキューも楽しめるわけだ。
食事中は、大皿は避けて、料理は個々の皿に分ける。対面ではなく、横並びで座る、おしゃべりは控えめになど、三密にならない工夫を呼びかけているそうだ。もちろん手洗いも忘れずに。
「こんな状況だからこそ、海に遊びに来ていただきたいです! 紫外線いっぱい浴びに来てください」と栃堀さん。
感染防止対策には気を付けながら、日本海の夏の海を満喫したいものだ。