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ここが本当に道の駅? まるで芸術作品のような風景に絶賛「5時間は座っていられる」

横田 絢

横田 絢

2020.06.03 06:00
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長い運転の途中で一息つける「道の駅」。

ちょっとのどかな風景をイメージする人も多いかもしれないが、岩手県にはまるで美術館のような、洗練された雰囲気を持つ道の駅がある。

こちらは、ツイッターユーザーのすずのねりん(@suzunone_rin)さんが2020年5月30日、「道の駅高田松原」(岩手県陸前高田市)を訪れた際に撮影した写真。

地面には薄く水が溜められていて、その奥には等間隔に植えられた木々。そしてその先には道が真っ直ぐに続いている。

静かな風の音さえ聞こえてきそうな写真には

「多分5時間はここに座っていられる」
「道の駅 と一瞬理解出来ませんでした」
「まさしく絵を切り取ったような光景ですね...!」

など、その美しさに感嘆の声が上がっている。

一本道の先にあるのは...

「道の駅高田松原」は11年の東日本大震災の犠牲者の追悼・鎮魂や、復興への意志を発信するために整備された高田松原津波復興祈念公園の入り口にある。

すずのねりんさんのツイートより
すずのねりんさんのツイートより

写真は、道の駅高田松原と、隣接する「東日本大震災津波伝承館」(通称・いわてTSUNAMIメモリアル)の間にあるアトリウムから撮影された。

6月2日、Jタウンネット編集部の取材に応じた道の駅高田松原の担当者によると、2つの施設は大きな屋根でつながっていて、まるで門のような形になっている。この建物は「復興の軸」という横のラインを形作っているそうだ。

写真奥側にまっすぐ続く一本道は「祈りの軸」と呼ばれ、2つの軸はアトリウムで交わっている。

「水盤は祈りの軸と復興の軸が交差する場所にあります。
(話題になった)写真では水が波打っているんですが、静かな風の時には水盤に追悼施設まで映り込むこともあります。
ほんの数センチの深さですが、滑らないように注意していただければ暑い時に水遊びに入ってもらうのも問題ありません」

と担当者。水盤をこえ、16本のケヤキの木を通り過ぎ、「希望の軸」をずっと歩いていくと、震災後に作られた防潮堤の上にある国営追悼・祈念施設「海を望む場」に到着する。そのからは広田湾が一望できるという。

「津波が来たところでもあるんですが、もともと豊かな自然の恵みを三陸にもたらしてくれるところです」(担当者)

道の駅高田松原では、広田湾で獲れる「広田の牡蠣」やホタテ、ワカメなど三陸の海の幸や地元の物産・農産品を購入できる。新型コロナウイルスの影響で、施設内の休憩スペースは撤去されているが、公園内のテーブルなどは使用できるという。

とはいえ現在、新型コロナウイルスの影響で、観光は「県内で徐々に」という段階。ぜひ訪れてみたい、と思った岩手県以外にお住まいの皆さんは、安心して外出できる日をもうしばらく待ってもらいたい。

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