子供が見たら泣くレベル 近所の池で見つけた河童の看板が完全にホラーだった
「河童がいてもなんら不思議ではないかも......」
投稿者の青硝子さんによると、この看板は大阪府の南部に位置する和泉市の、とある池に数年前から立てられているという。
「池の前の道は木立の中にあるので昼でも薄暗く、昔から不気味でした。近くを通ると何かが鳴いて飛び跳ねる水音が聞こえるので、幼い頃は本気で河童がいると思っていました(音の正体はウシガエルです)」
河童の伝説も残されているのだろうか?
「個人的には知りません。ただ、大阪では、何気ない近所の池が実は古墳の堀だったとか、行基が造った池だとか、そんな話は珍しくありません。河童がいてもなんら不思議ではないかも......」
例の看板については、まったく見当もつかない、ということだった。
そこでJタウンネット記者は、 和泉市の広報担当に問い合わせてみた。
担当者は八方手を尽くして聞いてみたのだが、看板の設置者、描いた人については、まったく手がかりがなかったということだった。ご近所の有志が、個人的に立てたものかもしれない。看板の設置者の捜索は断念せざるをえなかった。
「ところで和泉市には河童の伝説は残ってないのですか?」と聞いてみた。すると、「こんなものがあります」と教えてくれた。「和泉のむかしばなし」という書籍の中の、「がたろ」という話だ。
「川や池には、『がたろ』がすんでいます。『がたろ』が、どんなすがたをしているのか、だれもしりません。
わかっているのは、ちいさな子どもが川や池であそんでいると、底のほうから、音もなくやってきて、つれていってしまうということだけです。
そこからさきのことは、だれもしりません。うわさでは、川や池の底までつれていかれ、尻の穴から、生き血をぜんぶすいとられてしまうというはなしです。
だから、ちいさな子どもだけで、川や池にちかづくのはよしましょう。ちかづいただけで、きっと、『がたろ』が、ニヤニヤしていますよ。」(「和泉のむかしばなし」より)
「がたろ」の話は、和泉市周辺に多数残っており、いろいろな形で伝わっているという。看板に描かれた恐ろしい河童は、和泉市に伝わる「がたろ」の姿なのかもしれない。