チンアナゴ、なぜ「チン」が付く? →意外すぎる由来が判明
珍アナゴではない
のとじま水族館(石川県七尾市)の隠れた人気者、チンアナゴ。イルカやジンベエザメの陰に隠れがちですが、実は密かな人気者です。砂からニョキっと顔を出している姿は、まさに癒し系ですよね。
けれども、なぜ砂の中から出てこないのでしょうか?
のとじま水族館のチンアナゴの水槽には、仲間のアナゴもいます。
白地に黒い斑点がチンアナゴ、黄色と白の縞々のニシキアナゴ。どちらもアナゴ科の海水魚ですで、同じように砂から頭をだしています。
このチンアナゴの「チン」は姿が珍しいからの「珍」と思われがちですが、実は、犬のチンに似ているから「チン」とつけられたのだそうです。
正面から見ると、少し似ているような気も。人面魚ならぬ犬面魚といったところです。
そして、しっかりと泳ぐことはできるのに、砂から出ない理由はとっても臆病で警戒心が強い性格だからだそうです。
外敵から身を守るためすぐに隠れられるよう砂の中にいるのです。
危険を察知してからすぐ砂に入ればよいのでは?と思うかもしれませんが、それでは間に合わないのです。
実は、全長が40センチほどあり、すぐに砂に入るのは難しく、全身を砂から出すことはめったにありません。
また、癒し系と見せかけながら、実はけんかっ早い一面もあり、近い穴同士でよく小競り合いをおこしているそうです。
全身40センチで、喧嘩っぱやい。当初のイメージとかけ離れてしまいましたが、これからも水族館の人気者でいてほしいですね。
(ライター:りえ160)