中にヒトが入っているとしか思えない 三節棍を見事に操るツキノワグマが仙台にいた
仙台市には、直立して三節棍を操るクマがいるらしい----。
その名はツバサ。八木山動物公園フジサキの杜で飼育されているツキノワグマだ。
こちらはツイッターユーザーのそらまめきなこさん(@shirokumaroko)が2020年3月29日にツイッターに投稿した動画。二本の後ろ足ですっくと立ち、カンフー映画のように三節棍を振り回すツバサ。バランスを取るために肩幅程度に足を広げたり、後ずさったりする姿はまるで人間のようだ。
動画を見たツイッターユーザーからは、
「フツーに立ってますね」
「ほんとにマジのくまさん? 着ぐるみではないの?」
「アチョー!って聞こえた気がした」
など驚嘆の声が上がっている。
三節棍を使い始めてから姿勢も良くなった
見れば見るほど、その姿勢の良さに驚かされる。人間でもこんなに真っすぐは背筋が伸びない人もいるだろう。
ツバサはいつからこんな風に真っすぐ立ち、さらに三節棍まで使いこなせるようになったのだろう。Jタウンネット編集部は八木山動物公園を取材した。
同園飼育展示課の担当者によると、ツバサはオスのツキノワグマで、現在4歳。
「これまでも起立して鍛錬していましたが、動画のようにまっすぐに立つようになったのは最近です」
とのこと。三節棍をツバサに持たせたのは2018年の夏からで、「木の棒を振り回す様子を見て、これならば三節棍を使いこなせるのでは」と思ったからだという。幼い頃から頭角を表していたようだ。
ツバサは自主的に三節棍の練習をしているのか尋ねてみると、
「楽しく振り回しているだけだと思いますが、その結果、姿勢もよくなり三節棍の扱いがとても上手になりました。『好きこそものの上手なれ』ですね」
と担当者。姿勢の良さも三節棍の鍛錬の結果らしい。
同園は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月10日まで臨時休園の予定。落ち着いたら、ぜひツバサの三節棍捌きをこの目で見てみたい。
その頃には、鍛錬を積んでもっと上手になっているかもしれない。