新型コロナ対策で「ゲーセンが一蘭に」 仕切りを導入、普段より集中できるとの声も
「ゲーセンが一蘭になってた」
そんな投稿がツイッターで注目を集めている。一蘭とは、とんこつラーメンの専門店。その味のみならず、周りを気にせずにラーメンを楽しめるように、1席ごとに仕切りがつけられた「味集中カウンター」でも有名だ。
ゲームセンターがその一蘭になっていた、とはどういうことだろう?
早速ツイートをご覧いただこう。
こちらは、ツイッターユーザーのY(@exvs2yuyuyu)さんが2020年4月4日に投稿したもの。写真は、神奈川県横浜市のゲームセンター「イミグランデ日吉店」の店内を撮影したものだ。
壁際に並ぶ、何台ものアーケードゲーム。筐体のサイドには、白いパネルがつけられている。
実はこの仕切り、これまでは付けられていなかったものだそう。
多少とってつけた感が否めないパネルには
「ゲーム集中カウンター」
「選挙の投票みたいになっとる」
「ハローワークの相談席みたいだな」
といった声が寄せられている。
新型コロナ対策のために設置
Jタウンネット編集部が10日、イミグランデ日吉店の責任者に取材したところ、このパネルは新型コロナ対策のために4月3日ごろに設置されたものだという。
「効果があるかわからないんですけど、お店側としては店開ける以上できる限りのことをやろうかな、と」
仕切りを設置したのは、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2」の筐体のみ。理由は、ゲーム機同士が密接しているからだという。
手前の2人は1席ずつ開けて座っているので分かりにくいが、確かに詰めて座ればかなり近そうだ。
「他のゲーム機は結構(間を)開けたりしたり、間に遮音板を置いたりしたりしてるんですけど、エクストリームバーサスは間隔が狭いので、それに配慮して、ですね」
友人同士で隣同士に座り、会話をする利用者もいるそうなので、確かに衝立があれば多少は飛沫が飛ぶのを防止できるのかもしれない。
エクストリームバーサスの近くには除菌スプレーとペーパータオルも用意し、利用者がプレイ時に使用できるようにしているという。また、スタッフもセンター内を巡回し、適宜スプレーで全機種の筐体を拭いているそうだ。
責任者によると、パネルについて利用者から直接何かコメントがあった、ということはないが、ネット上で「集中できる」というような投稿がされているのを見たという。それに関しては、
「集中してもらうために設置したものではないので...」
と、なんとも言えない様子だった。