近鉄名古屋駅のAIキャラクター、髪の毛にエビフライをつけられてしまう
近鉄広報「要望したわけではないので...」
まず近畿日本鉄道の広報担当者に取材すると、近鉄で実証実験中のさくらさんたちはそれぞれ、設置されている駅の所在地に関係するアイテムが添えられているという。
大阪難波駅は「たこ焼き」、近鉄奈良駅は「五重塔」、五十鈴川駅は「神楽鈴」、そして近鉄名古屋駅は「エビフライ」だ。
たこ焼きと神楽鈴は手に持ち、五重塔は背景として描かれているという。ちょっと統一感がないし、名古屋のさくらさんだけ浮いている気がする...。
なぜ髪留めにしてしまったのか。担当者に尋ねると、
「こちらから要望したわけではないので......」
とのことで、エビフライである理由も、頭についている理由もわからなかった。さくらさんがやって来たと思ったら、なぜかエビフライが頭についていたようだ。近鉄のみなさんもびっくりしたことだろう。
では誰がエビフライをつけたのか。
AIさくらさんを提供するウェブ制作会社、ティファナ・ドットコムの広報担当者は取材に対し、
「今回、近畿日本鉄道様の複数の駅で働くことになり、それぞれの駅で『ご当地応援』の気持ちを表わしたいと考え、名古屋ではエビフライを髪につけました」
と回答。名古屋を表すものとしてエビフライを選んだ理由としては、
「エビフライ以外にも、名古屋名物の食品や金のシャチホコも候補にあがりましたが、社内でも一番賛同があって、デザイン的にわかりやすかったのがエビフライでした」
とのことだった。ちなみに髪につけているのは本物のエビフライではなく、食品サンプルのアクセサリーだそう。担当者が実際にエビフライの食品サンプルのアクセサリーをつけている人を見て、
「食べさせるより身に着けている方が気に留めてもらえるのではないか」
とアクセサリーの形にしたのだという。
「AIさくらさんはたくさんの方との会話を通じて成長していくAIで、多くの方の役に立ちたいと考えています。
食品サンプルのエビフライの髪飾りをつけていることで、名古屋が話題になり、さくらさんに注目していただけたなら嬉しいです」
と広報担当者。エビフライを頭に付けたさくらさんに会いたい人は、期間中に近鉄名古屋駅を訪れて見てほしい。