トイレットペーパー盗難に「呪い」で対抗 あるお店が始めた対策に「これは手が出せない」
新潟県のある小売店がトイレに貼った「お札」がツイッターで話題になっている。
3つの目のようなもの、四角い枠、「盗罰飢喰」「弔」「厄厄厄」――意味はわからないが、なにやら不吉な漢字が並んでいる。呪いのお札のようなものだろうか。
実はこれ、トイレットペーパーの盗難対策として、店のオーナー・みんく(@moemoekohu)さんが貼ったもの。2020年3月4日に、
「最近、仕事場のお客様用トイレのペーパーのストックがどんどんなくなっちゃうの
なので、気分転換に手作りインテリアでちょっと模様替えしてみたらトイペなくならなくなったよ~」
とツイート。ほかのユーザーからは、
「こっこれは手が出せない」
「盗んだら間違いなく呪われそう 最高!」
「トイレットペーパーを盗んでいたのは。悪霊とか妖怪の一種だったのかな」
といった声が寄せられている。
「プリンに貼ると誰も食べない」
Jタウンネットは3月6日、みんくさんに詳しい話を聞いた。
みんくさんによれば、トイレットペーパーが盗まれるようになったのは、店頭で販売しているトイレットペーパーが売り切れて入荷もしなくなったころ。普段は1日に1ロールも使い切らないのに3~5ロールずつ減っていると、他のスタッフから聞いたという。
トイレットペーパーのストックは常時10~20個ほど、個室内にある扉付きの戸棚に保管。無断でトイレットペーパーを持っていく人がいるとは思っておらず、今回の紙を貼るまでは特に盗難対策はしていなかった。
そして盗難を知って、真っ先に思いついたのが「呪符」。戸棚の扉を開けると、この紙が見えるようになっている。
みんくさんは絵を描くのが趣味で、日頃からこのようなものを描いて遊んでいるといい、
「取られたくないプリンなどに、『なんちゃって呪符』を貼っておくと誰も食べないので重宝している」
と話している。
呪いの紙は功を成し、貼ってトイレットペーパーが不自然に減ることはなくなった。「なんちゃって」とはいえ効果は抜群だ。
みんくさんは今回の件について、
「人間は目に見えない祟りや呪いを恐れる傾向があると思います。そこを利用させてもらいました。思った通りに効き目があって嬉しかったです」
と話している。
勝手に食べられたくないお菓子、触られたくない大事なモノなど、日常でも使える。なんちゃって呪符、汎用性が高そうだ。