マスクある?問い合わせ殺到で「仕事にならない」 販売スタッフの苦悩描いた漫画に反響
2020.02.27 17:00
1月後半から問い合わせが...
狸谷さんは接客あるあるを描いた漫画「チェッカー鳥海さん、レジまでお願いします」(宝島社)の作者。漫画は以前働いていたスーパーや、現在勤める小売店での体験をもとに描いている。
最近はマスク関連の電話対応や店頭での問い合わせが多く、通常業務を時間内に終えることが出来ないことが多いとのこと。そのストレスを可視化したのが今回の漫画だ。
いつごろからこのような状態が続いているのかを聞いてみると、
「1月の終わりくらいに、とあるお客様が出す前のマスクを段ボールごと爆買いされていったのがきっかけでした。その翌日から本社指示で(編注:購入の)数量制限がかかり、倉庫からの発注制限や在庫がなくなるなどでマスクが品薄に。報道なども相まって徐々に問い合わせが増えていきました」
とのこと。狸谷さんの職場はドラッグストアではないというのに、この有り様...。もう1か月ほど問い合わせが殺到する状態が続いているということで、現場スタッフの疲労やストレスは計り知れない。
「1時間に何度か鳴る電話は、半数以上がマスクの問い合わせです。店内で品出し中に声を掛けてこられるお客様も、ほとんどがマスクに関することです。マスク以外のお問い合わせは普通にあるので、本当に通常業務が滞っている状況です」(狸谷さん)
狸谷さんの投稿には、小売店のスタッフと思われるユーザーから共感の声が多く寄せられている。
「わかりすぎます。開店前から電話での問い合わせ、開店してからもマスクある?いつ入る?の質問にひたすら同じ言葉を毎日答えております」
「少しは自分で探す努力をしてほしいですし、何より入り口にマスクに関するPOPを貼ってあるのに、何故聞く!?と思ってます」
「入荷未定、本日は入ってないと何回答えればいいのか...そしてなぜか逆ギレされる...こっちがキレたいです!」
狸谷さんは投稿が話題になったことについて、
「多くの方に読んで頂き感謝致します。自分の店舗だけでは無いんだと本当に驚きました。一刻も早い事態の収束と、通常業務をきちんと行える日を願って!心身共にご自愛ください(泣)」
としている。