「値段二度見しました」 名古屋人がここぞという場面で使う「最強の手土産」に注目
手土産が何かで、相手の本気度を判断する......、ということもあるだろう。例えば名古屋人の場合、「坂角(ばんかく)のえびせんべい」だったら、今回はガチだぞ! というサインになるらしい。
「坂角のえびせんべい」とは、いったい何だろう?
坂角とは、愛知県東海市に本社を置く、「坂角総本舗」のこと。えびせんべいを中心に、海の幸を原料とした菓子を製造・販売している。この中に、究極の手土産ともいうべき商品があるらしい。
ツイッターではこんな噂がささやかれている。
「もし名古屋人が『お土産に坂角のえびせんべい持ってきました~』とニコニコしながらこちらの商品を渡してきたら、相手は本気だと思ってください 万が一30枚入ってたら、何でもしますから許してくださいと懇願してください」
「名古屋の会社勤めですが、これを持ってく時はかなりやばい事案やらかして謝罪に行く時か、でかい案件でお願いに伺う時です」
なんと、土下座代わりに持参するようなモノだという。いったいどんな商品なのだろう?
九州・沖縄産の車海老を使用
Jタウンネットの取材に答えてくれたのは、坂角総本舗の担当者だ。
話題の商品は、「車海老工房一心」という。「技」「姿」「伝」という3種類の菓子で構成されており、それぞれ車海老をたっぷり使用した独特の味わいを誇っている。各10枚入り、計30枚が桐箱に納められた商品が、最高級品。価格はなんと2万1600円(税込み)だ。
この「車海老工房一心」の発売は2004年、坂角総本舖の創業115周年記念商品として発売された。
どんな特長があるのか、聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「原材料は九州・沖縄産の車海老を使用しております。活きた状態で仕入れる新鮮な車海老と、匠の技がこだわりです。『車海老工房一心』はご注文いただいてから車海老を仕入れてお作りする受注生産が基本です」
ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。
「金の缶じゃなくて、本気は桐なんですね」 「坂角の海老煎餅にこんな高級なのがあるなんて、知らなかったんですけど...私も食べてみたい」
「一度だけ貰った事ある奴だ...あんまり美味しかったから後でググって腰抜かしたやつ」
「値段二度見しましたよ」
「お返しが大変だからやめて」
読者の皆さん、もし「坂角のえびせんべい」の最高級品をもらうような機会があったら、覚悟を決めて、味わうことだ(...私も食べてみたい)。