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「3万年前の水」なのに賞味期限5年 どういう意味なの?メーカーに聞いた

笹木 萌

笹木 萌

2019.12.02 06:00
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3万年前の水なのに賞味期限が5年しかない――?

そんな不思議な水が、ツイッターで話題になっている。その商品がこちらだ。

どういうこと?(画像は財宝提供)
どういうこと?(画像は財宝提供)

パッケージにはたしかに、「3万年前の水 財宝『財宝の5年間安心して飲める備蓄水』」と書かれている。3万年前からあるはずなのに、安心して飲めるのが5年間だけとは、どういうことなのか。

ツイッターではこの水に対し、

「賞味期限が3万5年説」
「賞味期限3万年の水だけど採取したのが2万9995年目だったんでしょ」

といった様々な説が流れている。

一見すると矛盾しているような商品名。Jタウンネットは2019年11月18日、これを販売する飲料メーカー・財宝にその理由を聞いた。

2018年3月末で販売終了

財宝の広報担当者によれば、「3万年前の水 財宝『財宝の5年間安心して飲める備蓄水』」は2018年3月末で販売終了している。レギュラー商品「天然アルカリ温泉水 財寶温泉」(賞味期限2年)に注力するためだといい、決してパッケージのせいではない。

今はもう買うことはできないが、「3万年前の水なのに賞味期限5年」とはどういうことだったのか。まずは3万年前の水の意味について聞いてみる。

入っている水は地下1000メートルの源泉から汲み上げており、その源泉が3万年前のものであるとのこと。地下水の年代測定を行う会社に測定してもらったという。

その水の賞味期限がなぜ5年なのか...。担当者に聞くと、

「ミネラルウォーターとして販売しておりますので、お客様に販売するにあたり工場で除菌等の処理をしております。資材(ペットボトル、段ボールなど)の耐久年数等もありまして、ご案内できる期間が賞味期限5年ということで、備蓄水の方は販売させていただいた次第です」

とのこと。

また時間が経てば、密封されているにせよ水自体が蒸発するといった問題もある。商品として販売するならば「賞味期限5年」になるというわけだ。

ツイッターでたびたび話題になる「3万年前の水」。担当者は今回話題になったことに対し、

「弊社でも(パッケージに対して)そういうご指摘はいただくんじゃないかということはありました。話題になることを狙ったわけではないんですが...弊社の商品が多くのお客様にご興味を持っていただけるのは大変ありがたいことです」

と話している。

ちなみにレギュラー商品の「天然アルカリ温泉水 財寶温泉」の水は「3万年前の水 財宝『財宝の5年間安心して飲める備蓄水』」と全く一緒。資材が異なるため、賞味期限が2年と少し短くなっている。

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