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新潟方言「飴が泣く」、実は業界用語だった? サクマ製菓に聞くと...「社内で使ってます」

笹木 萌

笹木 萌

2019.09.29 17:00
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サクマ製菓の用語集にも載っている

実際、ツイッターではこの投稿に対し、

「新潟市生まれ新潟市育ちです。昔 友人が東京でうっかり『この飴ないてる!』と口に出したら『あなた詩人だねえ』と褒められたと言ってました」
「長岡人ですが確かに『飴がなく』使ってました。チョコレートでも同じ表現でした」
「母親が新潟出身なのですが、昔から母がずっと『ないちゃったね』って言ってたので普通なんだと思ってた」

といった声が寄せられている。

新潟でよく使われる表現ということは間違いないようで、「越後生活方言」(編・遠藤忠志氏)など複数の専門書でも「新潟の方言」として解説されている。そのほか、奈良や和歌山では「わく」と表現することもあるようだ。

その一方で、ツイッターには次のようなコメントも。

「関東のパティシエですが、砂糖が湿気を吸ってベトベトになったり溶けたりすることを『なく(泣く)』と言います」
「ドーナツとかの表面の砂糖が溶けてベトベトになる事を『なく』って言いますね。専門用語だと思ってました 方言なんですね。ちなみに札幌住みです」

「飴が泣く」という表現は、製菓業界で使用される「業界用語」という説が浮上したのだ。

そこでJタウンネットは9月25日、「ドロップス」や「いちごみるく」で知られるサクマ製菓(東京・目黒区)の商品企画担当者に話を聞いてみた。

担当者によれば、「飴が泣く」という表現は実際に社内で使われているとのこと。少なくとも20年ほど前の社内資料で確認できたうえに、社内で使用される用語集に記載があるとのことだ。用語集によれば、

「飴が吸湿し表面が白くなる。べたつきが少なく表面が柔らかくなった状態」

を「飴が泣く」と言うようだ。

現在はそこまで多用される言葉ではないようで、担当者は、

「用語としては知っていますが、今は年配の方や開発の方を中心に使っている印象です」

と話している。

どうやらこの表現が業界用語であることは確かなようだ。

しかし新潟市を中心とした地域では、一般にも使われているのもまた事実。しかし、こうした方言と業界用語の関係などについては、担当者も「分からない」という。

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