大阪には「たこ焼き」の缶詰があった 味はイケるけど...謎すぎる食感に困惑
「意外にたこ焼きしてる」
「たこやき缶詰」を開発したのは、缶詰バー「mr.kanso」。缶詰の手軽さがあるたこ焼きというのはかなり斬新な発想ではあるが、気になるのはその味だ。
その前にいつものように原材料名の欄を見ていきたい。
とくに不安になる要素は見つからない。では、開封してみよう。
これはたこ焼きというより、団子(?)のようなイメージ。というのも、みたらし団子のよう匂いが漂ってきたのもあるだろう。
少なくとも通じようのソースの香りはしなかったようで、編集部内でも「いかめし」や「酸味が効いている」といった感想が寄せられた。
温める方がおいしいようだが、缶詰なのでまずはそのままいただきたい。
ソースが持っている酸味を極限まで引き立たせたような酸っぱさが特徴だ。たこ焼きにしては生地の部分が脆く、ソースの粘り気が強い。そのため独特の食感を生み出している。
そして肝心のタコだが、半分に割るとそれらしき姿が見えるものの、口に入れてしまうといつ噛んだのか全く分からない。
タコが相当柔らかいのかもしれないが、飲み込んだのがわからない。そのため、少々物足りなさがある。
レンジで少々温めた上でリトライした。すると、酸味以外の味も目立ち、ソースらしさが感じられる。意図的なのか、味が少し薄めであるので飽きが来ないメリットがある。
生地の柔らかさは温める前からほとんど変わらない。箸に力を入れすぎるとボロボロと崩れてしまう。口に入れるとくちどけが良いので、好きな人は好きな生地であろう。
柔らかい食感は子供からお年寄りまでみんなで食べられるといったメリットもありそうだ。
タコは相変わらず存在が掴めず、試食した編集部の記者からも、
「タコ入っているの?」
「食感がタコじゃない」
といった意見が出た。
しかし、全体としての味の評判は良好だ。
「酸味が少し強いけど、美味しい」
「意外にたこ焼きしている」
「京都の路地裏にあった10個200円のたこ焼きみたいなチープさがあって良いね」
普通に食べても美味しいものではあるが、賞味期限が 3年あるため保存食にも向いている。
有事の心細い時にこのたこ焼きがあったら、どれだけ心強いか。筆者もプライベートで買ってしまった。