福井の企業が始めた「ヒーロー採用」 給与は?休みは?応募資格は?担当者にぜんぶ聞いてみた
実際の応募ってどうなの?
時折竹内さんにごにょごにょしながら、熱い思いを聞かせてくれるオルコネマン。寡黙なように見えるが、燃えたぎる熱い思いはやはり人一倍のようだ。続いて、実際の選考についての質問をしてみた。
――具体的な応募について、年齢制限はありますか。
「年齢制限は特に設けていません」
――福井県民でなくても応募できますか。
「全国から可能です。福井のために何かできるという方のご応募をお待ちしています」
――いま働いているんですが、ヒーローと会社員の兼業は可能ですか?
「兼業OKです。しかし、ヒーローとして活動する以上、100%のチカラでヒーロー活動に取り組んでいただきたいです」
――応募者の熱意はどのように測られるのでしょうか。
「これからの活動をどうやって何のためにやっていきたいのか伺い、熱意を測りたいと思っています。また、福井県のどういったところが好きなのかも伺いたいと思います。たとえば、東尋坊(福井県坂井市)に実際に行って、『ここのお店で食べたカニがおいしかったので福井が好きです』といったように例を挙げて答えていただくと、とても具体的なので僕らも本当に福井のために活動してくれそうだなと思うことができます」
――ほかに選考で重要視される点はありますか。
「脚力、腕力、決めポーズですね。選考のプロセスで決めポーズ選考というものもやりますので、そこでいかに独創的かつダイナミックかつ福井っぽい決めポーズができるか見ます。基本的にこれまでのオルコネマンの活動では臨機応変な対応だったのですが、5歳の子と12歳の子では違う決めポーズがウケたりするので、そういったところも見たいと思っています」
――「100メートルを9.97秒で走り抜けることができる脚力」といった条件は、正直かなり厳しいような気もするんですが...。
「お伝えした条件は必須という訳ではなく、いつくかある項目のうちどれか一つでも該当する方であればオルコネマンになれます。一番大事なことは福井県民のために動ける熱意を持っていることです」
――僕のように頭が大きい人(普段帽子のサイズLかXL)でも応募できますか。
「明確に何センチというのはないのですが、大きすぎると難しいかもしれません。しかし、もしヒーローになれなかったとしてもブレインとしてご活躍、ご協力いただける部分もあるかと思います」
――実際に内定となった場合は、いつからどのようなかたちで活動が始まるのでしょうか。
「早ければ10月、11月から。具体的な活動内容としましては、選考でヒーローになったらやりたい活動を伺いますので、それを元に決まった方と相談して決めていきたいと思っています」
――オルコネマンの中の人に採用されたら家族や友人に口外してもいいですか。
「口外はできません。ただ、ヒーロー期間が終了したら口外していただいて構いません」
――つまり、履歴書に「元ヒーロー」という肩書を書くことができるんですね。それは魅力的かも...。ちなみに、海外からの応募は可能ですか。
「そのために日本に来ていただくのは現実的に厳しいところではあるのですが、日本に来たついでに福井県民のために活動したいというのであればぜひご応募ください」
――採用になったら研修のようなものはあるのでしょうか。
「変身の仕方など研修はする予定です。求める人物像の一つにあるのですが、『子どもたちを0.2秒でサムズアップすることができる右手(左手でも可)』というのがあるので、そうした目の養い方や周囲への気の配り方をフォローします」
――オルコネマンの中の人になる具体的なメリットはどのようなところでしょうか。
「やはり、大好きな福井県、福井県民のためにヒーローとして活動できるということが一番のメリットだと思います」