東日本の一部でしか通じない謎の方言「かんます」 全国の使用率を調べてみたら...
東西で圧倒的な差が
こちらの地図は10票以上の得票があり、「かんます」の意味を知っていると回答した人の割合が50%を超えた地域に色を塗っている。
結果は明らか。50%を超えた地域は、圧倒的に東日本に偏っている。割合が高かった順に、群馬(100%)・福島(100%)・宮城(96.6%)・栃木(90.7%)・埼玉(88.2%)・長野(85.7%)・茨城(83.3%)・千葉(81.1%)・東京(73.2%)・新潟(73.1%)・山形(69.2%)の11都県だ。
得票が10票に満たなかったものの、青森と岩手でも「知っている」と回答した人がほとんどを占めた。北海道を除くと、新潟・長野・東京・千葉。このあたりが、「かんます」が通じる限界ラインと言えそうだ。
一方、限界ラインより西の地域は知っていると答える人の割合が極端に少ない。東京にも近い神奈川が42.9%だった以外は、ほとんどが知らないと回答。「知っている」と答えたのは、全体の投票数が多かった大阪、愛知でもわずか数票に留まった。
今回のアンケートでは「使用率」についても聞いているが、先の11都府県では、東京(53.3%)・新潟(46.2%)・山形(53.8%)を除いていずれも使用率が80%を超えた。やはりと言うべきか、認知度が高い地域では、使用率も高い数字が出ている。
全体の結果を見ると、東日本の得票数の多さも手伝って「知っている」と回答したのが849人で66.5%。「知らない」と回答したのは428人、33.5%だった。
ただ、東日本と西日本を分けてみると、結果は一目瞭然。東日本では「知っている」が77.1%、「知らない」が22.9%。一方で、西日本では「知っている」が14%、「知らない」が86%という結果になった。
また、全国的な「使用率」は46%。こちらも、東日本(53.5%)と西日本(9.3%)で、使用率に大きな差が出ている。