これ本当に折り紙なの...? 1枚の紙で「伊勢海老」作り上げた職人の神業に反響
縁起物として扱われる「伊勢海老」。硬い殻に覆われ、立派な長い触角が特徴的だ。
そんな伊勢海老を「折り紙」で見事に再現したのがこちらだ。
なんという存在感...。色合いも何となく伊勢海老のそれに近い。普段お目にかかることが少ないだけに、食卓に置かれていたら騙されてぬか喜びしてしまうかもしれない。
あまりの完成度に、ツイッターでは、
「ちょっと待って 何を言っているのかわからないや 正方形の紙一枚?」
「この世界のいろんな法則を無視する勢いの完成度だ」
「紙の厚さがディテールを崩さずに重量感を出しててかっこいいです」
と驚きの声があがっている。
これを紙一枚で作り上げるとは、一体どんな折り紙職人なのか...。Jタウンネットは作り主の南のアルパカ(@AlpacaOkinawa)さんに話を聞いた。
制作期間は3か月
南のアルパカさんによれば、折り紙は趣味で時々やっているとのこと。今回の伊勢海老は、折り方の考案含め、制作には3か月ほどかかったそうだ。
紙は1.2メートル四方の大きなものを使用。固定のために針金と接着剤を使用しているが、切込みなどは一切入れず、「蛇腹折り」という技法を使って折っているという。「重量感がある」とのリプライに対して「節足動物としては厚手の紙を使っている」と明かしており、より伊勢海老に近づけるための工夫が施されている。
なぜ伊勢海老を折ったのか聞いてみると、
「日本らしく魅力的なモチーフだと思いました。こだわりは...めでたそうな感じに仕上げたかったことくらいでしょうか」
とのことだ。
南のアルパカさんの作品は本人のサイトとFlickrで見ることができる。これまでには魚、鳥、昆虫、動物、人など、多岐にわたった制作してきた。折り方はすべて自分で考えているという。
今回使用した「蛇腹折り」の技法は、伊勢海老のような節足動物などには便利だというが、
「カドが少なく、面を大事にする場合は角度系でまとめることが多く、Flickrにある魚などはそういう技法で作ってあり、使い分けています」
と、対象によって折り方を使い分けているようだ。