ミスマッチすぎ? 和菓子屋入り口に「エイリアンVSプレデター」、謎オブジェ設置の理由は...
佐賀県武雄市にある「菓子処 おりき」。流れるような字体で「まんじゅう」と書かれたのれんが、風情を感じさせる。しかし、入り口の傍らには巨大な門番が――。
和菓子屋の前にしてはずいぶんと物騒だ。
睨みを利かせる武士(?)と、武器を向けられ立ち尽くす何か。雨に降られないよう屋根まで設置してあるが、これはいったい何なのだろうか。ツイッターではちょっとした写真スポットのような扱いを受けており、「看板息子」などとうまいことを言い出す者もいる。
ツイッターでは「プレデター」とも呼ばれているが、店主の趣味なのだろうか。Jタウンネットは2019年6月11日、その真相を聞いてみた。
「映画は見たことない」
店主の力安洋さん(68)によれば、これはSF映画「エイリアンVSプレデター」(2004)のキャラクター。武器を持った方が「プレデター」、もう片方が「エイリアン」だという。自身の作品ではなく購入品とのことで、店をオープンした4、5年ほど前から設置している。
力安さんは映画を見ていない。なぜこれを設置したかを聞くと、
「ただ珍しいから。みんなが喜ぶけんね」
とのことだ。大きいものは2メートル以上あるのではないかといい、選んだ理由は「(映画は)見たことはないけど、インパクトがあるから」だという。確かに、和菓子屋の前のこれを見て何も思わない人はいるまい。
「菓子処 おりき」は1階が和菓子販売、2階がアジアン雑貨屋となっている。以前訪問した人のブログよれば、店内にも小型の輸入品が飾ってあったというが、力安さんはすでに販売してしまったという。売り物であったことに驚きだが、店頭の2体については、
「何回か売ってくださいと言われたけどねえ...」
と、手放す気はないようだ。
和菓子と雑貨のお店を開いたのも「若い人に来てもらいたかったから」と話す力安さん。これからも2体の看板息子がお客さんを呼び寄せてくれるだろう。