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黄金に輝く鶏白湯スープが美しい 銀座の名店「篝」カップ麺、マニアも認めた本格派

オサーン

オサーン

2019.05.12 13:30
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界
第四回 「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Soba」 文・写真:オサーン

毎日カップ麺を食べているカップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をテーマにカップ麺をレビューする連載の第四回目。今回は、日清食品から先日発売された、「名店が認めた本格style 篝 鶏白湯Soba」を食べて、お店の味と比較していきます。

「銀座 篝」カップ麺
「銀座 篝」カップ麺

カップ麺としては出色の濃厚鶏白湯

「銀座 篝(かがり)」は、2013年に創業したラーメン店。創業してすぐに評判となり、ラーメン激戦区の銀座にあって、またたく間に行列店となりました。さまざまなメディアで取り上げられるとともにミシュランガイドにも掲載され、銀座に「篝」ありはラーメンファンの間で常識と言っても過言ではありません。現在では銀座の他に、東京近郊を中心に計8店を展開しています。

お店の最大の特徴は、なんと言っても超濃厚な鶏白湯。まるでポタージュのようだと形容される、まるごと鶏のスープで、鶏白湯らしい繊細なイメージを持ちつつも、鶏白湯の枠を超えたクリーミー且つ重厚な味わいは、唯一無二の存在と言って良いでしょう。今回紹介するカップ麺は、お店の看板メニューである「鶏白湯SOBA」を再現しています。

このカップ麺は、本格的なスープとノンフライ麺を組み合わせて人気ラーメン店の味を再現することを目的とした、日清食品の「名店が認めた本格style」というシリーズの第1弾商品となっています。コストがかさむノンフライ麺をタテ型カップの商品で用いるのは珍しいことで、このシリーズに対する日清食品の気合を強く感じます。

スープ一面が黄金色に染まる
スープ一面が黄金色に染まる

まるで鶏の塊のような濃厚な鶏白湯スープ

とろみのある鶏白湯スープです。スープ一面が黄金色に染まっています。鶏の旨みがこれでもかと凝縮されており、まるで鶏の塊のような濃厚なスープです。鶏白湯は人気フレーバーなので、これまでにも多くの鶏白湯カップ麺が発売されてきています。中には今回のカップ麺よりもはるかに高額な商品も数多くありましたが、私の知る限りここまで濃厚な鶏白湯はちょっと記憶がありません。

鶏白湯にクリーミングパウダーを加えることで、ポタージュのようなとろみと甘みがあります。鶏白湯にクリームを加える手法は、ラーメン店や他のカップ麺でもよく多く用いられているようですが、今回の超濃厚鶏白湯にさらに厚みを持たせていました。

スープ表面に浮く鶏油
スープ表面に浮く鶏油

スープ表面には、大量の鶏油が浮いています。黄金色。ゴールドラッシュです。湯気とともに濃密な鶏の香りが立ち上り、鶏が味覚だけではなく嗅覚も支配してきます。お店の「鶏白湯SOBA」にも鶏油は浮いていますが、鶏油の存在感はカップ麺の方が強烈でした。

クリーミーで濃厚な鶏白湯スープは、お店の特徴をよく掴んでおり、再現性は非常に高いものになっています。お店の鶏白湯はさらに濃厚ではあるものの、今回のスープでは鶏油を多く入れることで、お店に引けを取らない鶏の強さを実現しています。余計なお世話でしょうが、こんな重厚なスープにしてしまってコストが大丈夫なのか、原価割れを心配してしまうようなリッチなスープでした。

生麺食感のしっとりしたノンフライ麺

中太でストレートに近い形状のノンフライ麺が使用されています。歯切れが良くしっとりした食感の低加水麺で、スープをよく吸います。また、スープにとろみがあって麺とよく絡むことも相まって、麺とスープに強い一体感がありました。生麺を思わせる小麦の甘みが、鶏白湯スープの濃厚感をしっかり下支えしています。

スープと一体感のある低加水ノンフライ麺
スープと一体感のある低加水ノンフライ麺

お店の麺は、麺表面のつるみが強く、まるでパスタのようなパツンと切れる食感が大きな特徴です。低加水麺であることはカップ麺と共通しており、麺の甘みや小麦の香りはよく再現できている一方で、食感は少し異なる印象した。お店の麺を必ずしも再現できているわけではありませんが、どちらの麺も甲乙つけがたい濃厚鶏白湯スープとの相性の良さを感じます。

具のボリュームは物足りない

具として、細切れの鶏肉、かきたま、ネギ、赤ピーマンが入っています。鶏白湯スープに赤、黄、緑の具がのることで彩りは豊かですが、具のボリュームはそれほどありません。

具の主役は鶏肉。ダイス状でしっかりした歯応えがあり、鶏肉らしい食感がしっかり感じられます。スープや麺のクオリティの高さの前では、どうしても具が貧弱に感じられてしまうものの、鶏肉自体はとてもおいしかったです。

彩り豊かな具だがボリュームには欠ける
彩り豊かな具だがボリュームには欠ける

お店のラーメンでは、鶏肉チャーシューをメインに、通常のラーメンには入っていないような季節の野菜が入っており、強いこだわりを感じさせるものとなっています。カップ麺でこれらの具を再現することは難しく、具については残念ながら、スープや麺に比べて大きく見劣りしている印象でした。

鶏白湯好きの方に自信を持っておすすめできる一杯

東京銀座のラーメン店「銀座 篝」の味を再現したカップ麺を食べてきました。クリーミー且つ鶏油の風味を効かせた鶏白湯スープは秀逸で、お店に負けない鶏の強さを感じられました。また、鶏白湯に合わせる低加水ノンフライ麺はスープと一体感があり、スープと抜群の相性。

お店のラーメンとは多少異なる部分は見られるものの、総じて再現性は高く、カップ麺の鶏白湯として出色の鶏白湯スープなのは間違いありません。また、濃厚鶏白湯といえば真っ先に思い浮かべる人も多い「天下一品」の「こってりラーメン」を上品な味にしたような印象もあり、「天下一品」が好きな方にも強くおすすめしたい一杯です。

200円ちょっとで味わえる鶏まみれの贅沢。皆様ぜひともいかがでしょうか。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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