立入禁止から15年、地図からも抹消され... 千葉の「不気味オブジェ」の謎に迫る
千葉市民の憩いの場である「千葉ポートパーク」。バーベキュー場、テニスコート、長さ590メートルの人工海浜など家族や友達と思い切り遊べる場所だ。
ところが、この公園にちょっと不気味な建物があるとの情報を聞きつけた。実際に行ってみると、「立ち入り禁止」の立て札が。謎は深まるばかり。いったい、これは何なのか。
予想もつかない建物の役割
この立ち入り禁止になっている施設はツイッター上でも話題になった。
「昨日は千葉ポートパークを散歩してみたのだが、やばい物体に出会ってしまい、怖くなって引き返した」
「なんなんでしょう、これ? 古くなった遊具...ですよね? 航空写真には写っているのに園内マップでは無視されていますね...怖くて気になります」
インターネット上にある写真を見ると、階段こそ確認できるが何のためのものかが見当もつかない。
そこで実際に現地に行ってより詳しく見てみることにした。
土曜日とあって駐車場も満車。筆者の住む埼玉でも公園がここまで混雑しているのは見たことがない。
千葉市民には人気のスポットであることが伺える。しかし、これだけ多くの人が集まるにも関わらず、大きな施設が立ち入り禁止のまま残されているのは不自然にも思う。
事前に得た情報をもとに七洋の広場にやってきた。ここには休憩施設のほかバーベキューの受付がある。そのため何人かが行き来をしていた。
ここに着くと早々に立ち入り禁止の施設が見える。しかし、誰も全く気にしていないのが少し怖い。
近づいてみると、写真よりもずっと大きい。階段の前にはテーブルが置かれバーベキューの受付業務に使われているようだ。シュールすぎて、逆に怖くなってくる。
下に移動すると貸し出し用のコンロや炭が入ったドラム缶。バーベキュー用のスペースになっている。
害獣の罠に使われる籠のようなものが4つ。そしてなぜか、丸や三角の的みたいなものも。ここまで来たものの、全く何の施設なのか見当がつかない。
園内にある地図などを見ても全く記載がない。どの地図も最近になって新調された気配もないため、かなり前から存在が抹消されているのだろう。
まっさらものもあれば、バツ印で示しているものもある。結局何もつかめないまま。現地まで来て何も手掛かりがなく、余計に混乱するのは初めて。おとなしく埼玉に戻ろうと思った時だった。
トーテムポールの近くにあった地図に見たことのないイラストを発見した。近づいてよく見ると――。
先ほどの建物とそっくり。そして階段を上る女の子がいる。しかし、これだけではわからない。
一旦、引き返し2019年4月23日に千葉県の土整備部港湾課・港湾管理班の担当者に質問。そして25日に返答があった。
2004年から立ち入り禁止処置がとられているといい、施設の正体については、
「以前は展望台として使われていたようです」
と担当者。詳しい利用方法こそわからなかったが、籠の部分から遠くが見渡せるようになっていたのかもしれない。
立ち入り禁止から15年が経つが、
「撤去については検討中です」
とのことだ。
独特なデザインの展望台。人は入れないが、令和の時代も市民の笑顔を見守ることになりそうだ。