入試当日、受験生の運賃タダに　四日市あすなろう鉄道のサービスが「素晴らしい」

最強の応援

公立高校入試の受験生は無料で四日市あすなろう鉄道に乗れるらしい。 pic.twitter.com/zLpfDVcJvb

— owari_758／もりぞう (@owari_758) 2019年3月2日

この高校入試応援キャンペーンは、ツイッターユーザーの「owari_758／もりぞう」（＠owari_758）さんが2019年3月2日に投稿した写真から話題に火が付いた。

乗車無料になる3月11日は三重県の県立高校の後期試験が行われる日。調べてみると前期試験が行われた2月7日と8日、私立高校の入試があった1月25日もキャンペーンが実施されている。

また、このキャンペーンに参加すると、「合格祈願済高校入試乗車証」がもらえる。粋である。

ツイッターには先述のような反応以外にも、改札口で受験票を提示するシステムについてのコメントが多かった。

電車に乗る前に 地元で受験票忘れに気づける、という優秀なシステムなのでは...... https://t.co/MF3jgQaLMM

— 片品みもざ (@katashina113) 2019年3月2日

受験票忘れを未然に防ぐ素晴らしい対策

— 桜書の番人 (@BanNin_sakusyo) 2019年3月2日

受験票忘れ対策かな？ https://t.co/Qp02SoN0n6

— 森のくまポン太 (@KATAMACHILINE) 2019年3月3日

受験票を万が一にも忘れてしまった場合（筆者も県立高校受験で忘れました）、気が動揺してしまい、試験に集中できないかもしれない。しかし、地元の駅で気が付けば気の持ちようが格段に違う。そこまで念頭に入れたサービスだとしたら――。

Jタウンネット編集部は19年3月4日、四日市あすなろう鉄道の総務企画課の担当者に取材を行った。

「今年度初めて」というキャンペーン。ツイッターの指摘通り受験票忘れも考えてのものだったのか。

「実際そこまで考えていなかったです。学生である根拠が必要なので受験票を提示していただくようにしました」

ツイッターで話題になったことに「気づいていなかった」という担当者だが、

「それ（編注：ツイッターで話題になるのが）目的ではないですけど、嬉しいですしびっくりしています」

とコメントした。

そもそもこのような取り組みが何故始まったのか。今年から6か月定期乗車券より割引率を上げた1年通学定期乗車券が販売開始されることや沿線で行っているイベントに地域の高校が協力していたくれたことを挙げた。そうした理由から、

「感謝の気持ちもこめて」

とキャンペーンへの想いも話してくれた。

「鉄道の良さを知っていただき、今後もご乗車していただきたい」

受験の日の思い出になる取り組み。入学してからもお世話になりたいと感じさせてくれるだろう粋なサービスだった。