銀座のシンボル「天使像」なくなるの!? ネットに流れるウワサ、所有者に確認すると...
過去にはフォトコンテストの実施も
天賞堂は1879年に印房店として創業。その後、宝飾品や時計、鉄道模型などの販売を始めた。現在の社屋は1972年に竣工し、天使像は97年のリニューアルオープンの際に置かれた。
天賞堂のシンボルと言える存在で、2015年には天使像と一緒に撮影した写真を募るフォトコンテストも行われるなど親しまれた存在だ。
Jタウンネット編集部は19年3月1日、天賞堂の広報担当者に対して電話で話を聞いた。
建て替えは事実とのことで、天使像の今後について聞くと、
「移転先には持っていくつもりです」
とコメント。ただ、「設置場所はまだ決まっていません」とのことで、移転後の再開日時も未定という。
取材後に天賞堂銀座本店を訪れた。平日の昼時とあってか、晴海通りの歩道は多くの人が行き来している。
その往来に背を向けるようにして、天使像は立っていた。
銀座の天使はビル横の路地を眺めている。あまりに可愛らしいため、天使の頭の上から同じ方向を見たくなってしまう。
キューピットの矢を放つ相手を見定めているのか、じっと路地を見ている。
この天使像の矢で射られたカップルは「幸福」になれるとの噂が流れている。天賞堂ではブライダルジュエリーも扱っている。この路地を恋人として歩いた2人。時を経て、天賞堂で買ったジュエリーをつけて夫婦として歩く――そんな出来過ぎた話はないかも知れないが少なくとも夢を持たせてくれる存在であることに違いない。
移転や建て替えといった変化があっても、天使の行く先は幸福に満ち溢れているのかもしれない。