さいたまの「さ」、3画で書いたらダメ? 「正式表記は2画」の珍説、市の見解は...
2019.02.21 20:00
埼玉県の県庁所在地、さいたま市。2001年に浦和市、大宮市、与野市の3市が合併して誕生した。その後、政令指定都市への移行、旧岩槻市と合併を経て、18年9月には総人口が130万人を突破した。
そんなさいたま市の表記が、いまネット上で注目を集めている。まずは下の画像をご覧いただきたい。
さいたま市の「さ」の字は2画なのか3画なのか。そんな疑問とともにネット上では、
「『さ』は正式には2画目と3画目が繋がっている」(つまり、上の画像では左が正しい)
との声が上がっているのである。
また、真偽のほどは定かではないが、「さ」が2画なのは「職員のミスが発端」との憶測も。実際のところはどうなのか気になるところだ。
Jタウンネット編集部は2019年2月21日、さいたま市に話を聞いてみた。
「合併した当初は問い合わせもよくありました」
さいたま市役所都市経営戦略部担当者に「さ」の字は2画なのか3画なのか聞いてみたところ、
「2画でも3画でもどちらも正しいです」
と意外な返答があった。
「しかし、市役所としての考え方を統一するため、行政から市民の皆様に情報発信をする際には2画の『さ』を使用しています」
という。
なんでも01年に合併した当初、新規でOA機器を導入するにあたり、ゴシック体や明朝体など比較的よく使用する書体で「さ」を打つと2画で表記されることから、その名残で情報発信等の際には統一して2画の「さ」を使用しているのだそうだ。
ネットで上がった「職員のミス説」なども、笑って否定していた。
「合併した当初は問い合わせもよくありました」という担当者。あまりに問い合わせがあることから、さいたま市も公式サイトで見解を示している。
「市民の皆様は2画、3画どちらの『さ』を利用していただいても構いません」
とのこと。どちらでも問題ないので、今後使用する際の参考にされたい。