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日本のほぼ全ての神様に、一気にお参りできる! 茨城の「最強パワースポット」御岩神社とは

松葉 純一

松葉 純一

2019.02.19 06:00
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御岩神社拝殿(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)
御岩神社拝殿(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)

茨城県日立市に、「国内屈指のパワースポット」と呼ばれる霊験あらたかな神域がある。常陸国最古の霊山と言われている御岩(おいわ)山だ。御岩山は海抜約530メートルの山だが、古代より信仰の山として崇められ、中世から修験の山として、多くの修験者たちを集めてきた。

この御岩山には、御岩神社をはじめ、かびれ神宮、斎神社、薩都神社があり、御岩山全体で188柱の神が祭られている。「日本の神様ほぼ全てにお参りできる」などと言う人もいるほどで、多くの参拝客が訪れているという。いったいどんなところなのか? Jタウンネット編集部は、2019年2月18日、電話で話を聞いてみた。

古代から信仰の聖地だった!

御岩神社三本杉(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)
御岩神社三本杉(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)

電話で答えてくれたのは、御岩神社の担当者だ。

「この地から、縄文晩期の祭祀遺跡が発掘されていることや、『常陸國風土記』にも記されていることから、古代より信仰の聖地であったと考えられています。江戸時代には、水戸藩初代徳川頼房公が出羽三山を勧請し、以後の藩主代々が参拝する祈願所でした。」

祭神の数が188柱もあるのはなぜなのか? と聞くと、「出羽三山からの勧請と、多くの修験者の勧請によるものと考えられます」との返事だった。

御岩神社楼門(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)
御岩神社楼門(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)

御岩山の西側斜面一帯が神域となっており、社殿が点在している。

山麓にある御岩神社の祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)、伊邪那美尊(いざなみのみこと)など22柱。

斎神社は、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、高皇産霊神(たかむすびのかみ)、神皇産霊神(かみむすびのかみ)、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比賣神(やちまたひめのかみ)を祀っている。

表参道奥宮・かびれ神宮には、天照大神(あまてらすおおみかみ)、邇邇藝命(ににぎのみこと)、立速日男命(たちはやひをのみこと)が祀られている。

かびれ神宮からさらに登ると、御岩山頂だ。「浄らかな山かびれの高峰(御岩山の古称)に天つ神鎮まる」と常陸風土記に記された、まさに聖地である。

かびれ神宮(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)
かびれ神宮(Papakuroさん撮影、Wikimedia Commonsより)

御岩神社から、各社に参拝しながらゆっくり登って行くと、約1時間で御岩山山頂。水芭蕉の見頃は3月中旬から4月初旬、石楠花(しゃくなげ)の見頃は4月中旬から5月初旬だ。花の百名山としても知られる御岩山を参拝するなら、やはり春がおすすめだ。

御岩神社担当者も、「石楠花の季節は本当にきれいですよ」と力説していた。パワースポットを訪ね、188柱の神々に手を合わせるなら、時季も選んだ方がいい。御岩山入山の際は、登山靴やトレッキングシューズを履かれることを、ぜひおすすめしたい。

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