大阪から姿を消した「天牛堺書店」 もう開かないシャッターに、感謝のふせん続々と
大阪府堺市を中心に12店舗を展開していた「天牛堺書店」が、2019年1月28日、大阪地裁堺支部に自己破産を申請、破産手続き開始決定を受けた。
天牛堺書店は1963年に創業。古本買い取り店から発足し、新書と古書を併売する業態で知られ、人気があった。最盛期には年売上高約28億円を計上したことも......。しかし集客力が年々低下し、店舗の閉店も相次いでいた。
突然の閉店から数日。ツイッターには、閉店を惜しむ人々のメッセージが閉じられたシャッターに貼られる様子の写真が投稿され、話題となっている。
「もう100枚を超えたか」
ツイッターに投稿されたツイートは、次のようなものだ。
天牛堺書店の天下茶屋店、メッセージカードがたくさん......( ?-? )
— Osaka-Subway.com?? (@OsakaSubwaycom) 2019年2月2日
70枚ぐらいはあるんじゃないんでしょうか pic.twitter.com/YFEQxUrm1E
撮影された場所は、天牛堺書店の天下茶屋店。大阪市西成区岸里にある、南海天下茶屋駅内「ショップ南海」にある店舗だ。シャッターには色とりどりのふせんが貼られており、
「必ず再び開店して下さることを信じています」
「今までめっちゃお世話になりました ありがとう!!!!」
など思い思いのメッセージが書かれている。なかには子供とみられる拙い字で、
「本やさんがなくなってさびしいです。わたしはこの本やさんがだいすきでした」
との思いがつづられたふせんもあった。
大阪の『天牛堺書店』が倒産して
— たてがみ@神楽 (@tategami_kagura) 2019年2月4日
店舗があったシャッターに
閉店を惜しむメッセージが沢山...
多くの人が 足を止めてメッセージに目を通す人で一杯でした pic.twitter.com/TTv8bBLRKs
シャッター前にはふせんとペンが用意されていて、閉店を受けての思いを自由に書き込める状況となっているよう。また別のユーザーの報告によれば、突然の閉店に際して、
「先に払ったお金を返してという請求」
もあったそうだ。こっちは、なんだか世知辛い。