除夜の鐘、本当に「騒音」なの? 全国調査の結果→96.3%が「1度も迷惑と思ったことない」
年末年始の恒例とも言える除夜の鐘。108回つかれる除夜の鐘は、一説によると人間の煩悩の数とも言われている。
毎年31日の深夜0時を挟む時間帯につかれ、年末年始の風物詩と感じている人も多いだろう。しかし近年、深夜の時間帯の除夜の鐘は「迷惑ではないか」と訴える人が出てきているのだ。
ネット上では「除夜の鐘がうるさいとは、狭い世の中になったものだ...」という声が上がる一方、元旦の早朝から仕事がある人からは「正直眠りの妨げになるわけだから愚痴の一つも言いたくなる気持ちは良くわかる」との声も上がっている。
Jタウンネット編集部では、この除夜の鐘問題に対して2018年12月10日から28日までの期間、読者アンケートを行った(総得票数:547票)。
はたして結果は――。
「1度もない」大多数に
今回のアンケートでは、「除夜の鐘、『迷惑』だと思ったことある?」という質問に対して4つの選択肢を用意。「1度もない」「実は何度かある」「元日の予定次第で迷惑と思うこともある」「ずっと迷惑だと思っている」だ。
上の図を見ると一目瞭然だが、「1度もない」と回答した人が96.3%(527票)で圧倒的多数を占める結果となった。次いで、「実は何度かある」(1.8%)、「ずっと迷惑だと思っている」(1.5%)、「元日の予定次第で迷惑と思うこともある」(0.4%)と続いた。
大票田の東京でも同様に「1度もない」と回答した人が95.6%でもっとも多く、「実は何度かある」(2.4%)、「ずっと迷惑だと思っている」(1.2%)、「元日の予定次第で迷惑と思うこともある」(0.8%)と続いた。
なぜこれほどまでの差がついたのか。改めて除夜の鐘問題に対するツイッターユーザーの反応を見てみると、
「除夜の鐘にしろ運動会にしろ、年に一回だわ、何が問題なの?それさえ嫌なら無人島にでも行くしかないわ」
「全てに対してクレームを言えばいいもんじゃないと思うなー」
といったように除夜の鐘に対するクレームに厳しい見解を抱いている声が目立った。クレームは「情緒もなにもない」とする意見が目立った一方、迷惑だと思っている人からの意見がネット上では特に見えにくい状況にあるようだ。
今回の調査では、頻度に関わらず迷惑だと思ったことがあると回答した人が3.6%(20票)との結果になった。数は少ないかもしれないが、そのように感じる人が確かにいることも事実だ。
本当に大変なことも多いのかもしれない。一概にクレームとして否定するのではなく、まずはそうした人たちの話に耳を傾けるのも大切だろう。