月亭八光、本当に関西人しか知らない？　全国の知名度を調べてみた→意外な結果に

大阪が誇るカリスマ落語家の「月亭八光」さん。関西地方をメインに活動しているせいか、関東のテレビではほとんど見かけない。関西人であればもちろん知っているだろうが、中には「正直、ダレ？」という人もいるのではないか。

やっぱり、八光さんの知名度には、東西で大きな差があるのではないか。

そんな疑問を探るべく、Jタウン研究所では、2017年3月24日から18年12月4日にかけて「関西のカリスマ『月亭八光』さんを知っている？知らない？」と題して地域別アンケート調査（総得票数839票）を行った。

はたして、その結果は――。

東日本でも知られている？

上の図は東西の結果をそれぞれ円グラフ化したものだ。本拠地・関西を擁する西日本では82．2％。東日本では西日本よりも知名度が低いとはいえ、63．3％と過半数を超えている。

全839票の割合を見ると、「知っている」がちょうど70％で、「知らない」が30％。思ったよりも、全国的に知られているんだな――そんな印象を抱くのは、八光さんに失礼だろうか。

関東地方に絞ってみると63．9％だったが、実は東京以外の6県では「知らない」派が上回った。400件以上の投票があった大票田・東京は「知っている」派が67.6％。関西からの上京や転勤者が多いこともあって、八光さんを知る人の数が多いのだろうか。

関西地方では93．1％で知名度は超高水準。もちろん、全ての地域で「知っている」の方が多かった。出身地の大阪では74票が集まったが、「知らない」派はたった4人。94.6％が知っているという結果で、流石は関西のカリスマといったところか。

このように、全体として知名度の高さを見せつけた八光さんだが、出演番組のうち東京でもネットされている番組は「お笑いワイドショー マルコポロリ！」（関テレ）程度。不定期で出演していた「たかじん胸いっぱい」（関テレ）もテレビ埼玉と群馬テレビにはネットしていたが、東京では放送されなかった。

関西圏と東京以外では愛知県が68．2％、福岡県が66．7％と高い数値だった。福岡県ではマルコポロリのほかに「特盛！よしもと 今田・八光のおしゃべりジャングル」もネットされている。

改めて総括すると、全国的にある程度の知名度を得たが、出演番組のネット局は少ない。この差はどこにあるのだろうか。

Jタウンネットが調べてみると、13年2月放送の「秘密のケンミンSHOW」（日本テレビ系）や17年3月放送の「ナカイの窓」（日本テレビ系）のように全国ネット番組の中で、関西で絶大な人気を誇る売れっ子の噺家として紹介されるケースがしばしば。

また、お笑い芸人の桜・稲垣早希さんの「ブログ旅」などの企画で人気を博した深夜番組「ロケみつ」シリーズ（MBS系、15年終了）の司会でもお馴染みだった。一度聞いたら忘れにくい特徴的な名前もあって、そうした出演を覚えていた人も多かったのかも。

やはり、西日本でとくに高い知名度を誇った八光さん。この人気と知名度を武器に東京へ進出してくる日が、いつか来るのかもしれない。