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埼玉民待望の「北欧テーマパーク」の実力は? 東京在住の記者が「本音」で現地レポ

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.11.15 06:00
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「埼玉県民待望のテーマパーク」などと注目を集めている「メッツァ」(飯能市)の一部エリアが2018年11月9日、ついにオープンした。

メッツァビレッジが11月9日オープン(以下写真はJタウンネット編集部撮影)

メッツァビレッジが11月9日オープン(以下写真はJタウンネット編集部撮影)

「メッツァ」は、ムーミンの物語を主題としたアミューズメント施設「ムーミンバレーパーク」(こちらは19年3月開業予定)と、今回オープンした「メッツァビレッジ」から構成される。

いささか大げさかもしれないが、全埼玉県民の期待を一身に背負ったこのテーマパーク、いったいどんな場所なのか。まだムーミンパークは開業していないが、どうしてもその現状を知りたくなったJタウンネット記者は、「ビレッジ」のオープン早々現地へ向かった。

一部駐車場は満車 「草加せんべい」も販売

メッツァビレッジは、「北欧暮らし」をテーマにした商業施設。「メッツァ」とはフィンランド語で「森」という意味で、公式サイトによれば「北欧時間が流れる森と湖での体験を通じて、こころの豊かさの本質に気づき、日常生活へと持ち帰れる場所」をコンセプトにしたという。

まず率直に言うなら、都内からだとかなり遠かった。池袋から急行列車に乗っておよそ50分。西武池袋線「飯能駅」で下車し、そこから直行バスで15分ほど走ったところにメッツァはある。バスも平日は1時間に2、3本の運行であり、1本を逃すとロスが大きそうだ。これが埼玉時間、いや北欧時間というやつなのか。

 メッツァビレッジのマップ(公式サイトより)

メッツァビレッジのマップ(公式サイトより)

13日の11時過ぎにようやく現地に到着すると、バス停車場近くの駐車場では一部満車となっており、平日の午前中にも関わらず混雑していた。

平日にも関わらず一部駐車場は満車

平日にも関わらず一部駐車場は満車

エントランスロードを下り、見えてきたのがマーケット棟。ここの1階では地元の食材や名産品などが購入でき、2 階では北欧のブランド雑貨や家具、アクセサリーなどが販売されている。

外観はオシャレで北欧感あるものだが、中では「草加せんべい」などの埼玉のお土産も販売されているので、県外から来た観光客は重宝するかもしれない。店内は多くの人でごった返していたが、北欧スタイルのオシャレな外観の建築物の中で「草加せんべい」を売っているというのは、いささか違和感があったことも確か。

「草加せんべい」も売られているマーケット棟

「草加せんべい」も売られているマーケット棟

草加せんべい(Ebiebi2さん撮影, Wikimedia Commonsより)

草加せんべい(Ebiebi2さん撮影, Wikimedia Commonsより)

北欧感のある施設で

宮沢湖を取り囲むようにしているメッツァビレッジでは、北欧感ある木のベンチに腰掛け談笑している人たちの姿も見られた。

北欧感あるベンチで談笑している人も

北欧感あるベンチで談笑している人も

記者もぼーっと宮沢湖を眺めていると、北欧感あるカヌーを漕いで優雅に周遊している人たちの姿がちらほらと見られた。

北欧感あるカヌーで周遊。少し寒そう...

北欧感あるカヌーで周遊。少し寒そう...

「メッツァビレッジはここまでです!」

施設内を散策していると、移動式の木の仕切りが見えてきた。

town20181114195658.jpg


なんだろうと近づいてみるとこんな文字が。

town20181114195719.jpg


ここから先は施設外の遊歩道になるということだった。あっさりした文言だが、何の疑いもなく記者はそこで引き返し、ゆったりと帰路に着くことにした。

残念ながら、まだ「メッツァ」の本当の実力はうかがえなかった、というのが正直なところだ。やはり、19年3月のムーミンバレーパーク開業から本領発揮、ということになるのだろうか。

もちろん、北欧のような雰囲気溢れる空間を満喫し、心が落ち着いたことは確か。晴れた日であれば、屋外のデッキで気持ちよく過ごすのもオツだろう。ただ、東京から電車やバスを使って1時間30分以上をかけて行くのは、現時点の状態ではハードルが高いのではないかとも感じた。

ということで埼玉県の皆さん、このメッツァを他道府県民に自慢するのは、ムーミンバレーパークのオープンを待ったほうがいいかも。

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