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役目終えた新幹線、最後に走る「車道」 トラックに引かれ展示先へ...目撃写真に反響

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.11.09 20:00
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2018年11月8日深夜、道路の上にたたずむ新幹線という珍しい写真が撮られた。カメラマンの腕が優れていたためか、幻想的な一枚となっている。

KOKI(@2000toritetu65)さんのツイートより
KOKI(@2000toritetu65)さんのツイートより

地面の水たまりに新幹線とトレーラーが反射して美しいこの写真、福島県の「白河の関 トラックステーション」で撮られたものだ。しかし、線路の上を走るはずの新幹線がなぜ道路上にいるのか――。

実は深夜しか走れない

この車両はJR東日本の「E2系」で、近年は東北・上越・北陸新幹線で活躍していた。老朽化で引退し、新潟県の車両基地からトレーラーで運び出され、移動中だった。

目的地は茨城県筑西市の総合レジャーパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」。新潟から茨城まで長距離の旅程だが、「ザ・ヒロサワ・シティ」の担当者に取材したところ、大型車両ゆえに移動には道路法上の特殊車両として特別に許可をもらっており、夜間の23時から5時の間しか走行できないそうだ。

8日0時に新潟を出発し、同日朝に福島県湯川村の「道の駅あいづ湯川・会津坂下」に到着。新潟を出発した時から鉄道ファンや居合わせた人により写真が撮られるなど話題になっていた。

人気のない深夜の道路、我が物顔で新幹線の巨体が横切る(@loveC57180さんのツイートより)
人気のない深夜の道路、我が物顔で新幹線の巨体が横切る(@loveC57180さんのツイートより)

8日夜に南下して「白河の関 トラックステーション」に到着し、前述の写真が撮られたというわけだ。9日の夜まで同地にとどまり、また深夜に移動を開始して、10日未明に「ザ・ヒロサワ・シティ」に到着予定だという。また8日昼に休憩中だった道の駅あいづ湯川・会津坂下では地元メディアも駆け付け、居合わせた多くの人々の注目を浴びていた。

「ザ・ヒロサワ・シティ」では以前から、人気の寝台特急「北斗星」、蒸気機関車「D51」などの鉄道車両を合計10両保存、展示している。新幹線車両の譲渡もJR東日本に打診しており、今回E2系が譲渡されることになった。11月中旬には公開を始める計画だそうである。

茨城で余生を過ごす新幹線。本格的な展示が始まる前から、その移動姿はたくさんの人に目撃され、ネット上でも話題になっていた。

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