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回転寿司、実は「都会の食文化」だった  「経験率」に顕著な差、全国調査で判明

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2018.11.09 06:00
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手軽に寿司を食べられる場所としてポピュラーな回転寿司。さまざまな回転寿司チェーンがあり、寿司好きの日本人に欠かせない場所になっている印象だが、実際のところ、利用率はどれほどなのか。

Jタウン研究所では、2018年2月24日から11月8日にかけて「回転寿司、どれくらいのペースで行く?」と題してアンケート調査(総得票数1352票)を行った。はたして、その結果は――。

「回転寿司王国」はどこ?

まず、回転寿司に「一度も行ったことがない」人の割合を都道府県別にみてみよう。

回転寿司に行ったことがない人、どれくらいいる?(Jタウンネット調べ)
回転寿司に行ったことがない人、どれくらいいる?(Jタウンネット調べ)

基本的に都市部で低く、地方で高い。回転寿司「未経験率」は全国平均で30.8%だが、東京ではなんと約1.1%。367件の投票のうち、「一度も行ったことない」人はたった4人。大阪でも、未経験率はたった1.3%だった。

一方、四国4県では軒並み70%を超えている。投票数は少なかったが、なんと徳島県では回転寿司に行ったことがない人がなんと100%(全9票)。九州・沖縄でも福岡以外の全県で50%を超えており、都市と地方の差が顕著にみられる結果に。

こうした数字を見る限りでは、回転寿司は「都会ならではの食文化」と言うこともできそうだ。

そんな中で、特異な結果を見せたのが石川県。両隣の富山・福井では80%以上が「一度も行ったことがない」と答えたのに対し、行ったことがない人は8.6%。投票総数も東京都に次いで多く、人口比を考えると際立って高い。

実は、石川県は日本屈指の回転寿司王国。まず、回転寿司に不可欠のあのベルトコンベアは、金沢市のメーカー、石野製作所が国内シェアの大半を占める。また全国展開している大手チェーンよりも地元チェーンや個人店の勢いが強いのが特徴で、中には「金沢まいもん寿司」のように他の地域に出店している企業も。地元の漁港から日本海の海の幸を直送で味わえるのが強みだという。そんな回転寿司熱を裏付ける結果になった。

回転寿司に行ったことがある人の中では、「月に数回」から「2~3か月に1回」利用しているという層が大多数を占めた。

どれくらいの頻度で食べているのか(Jタウンネット調べ)
どれくらいの頻度で食べているのか(Jタウンネット調べ)

しかし細かく結果を見ていくと、「週に数回」利用している層の比率が高い地域がいくつか見つかる。具体的には神奈川・愛知・大阪・兵庫で、総投票数のおよそ40%以上を記録し、前述の回転寿司王国、石川県より高い比率を示した。

これらの府県には本拠とする大手回転寿司チェーンが多く店舗も多いうえ、またベッドタウンで人口が多く、郊外では道路が発達してロードサイド型の店舗を開設しやすい。休日に家族や友達で気軽に食べられる寿司として浸透していることが推測される都市近郊に住む人々のちょっとしたぜいたく」として回転寿司が受け入れられていることをうかがわせる結果になった。

(9日11時追記)作成した図表に一部誤りがあったので、修正しました。

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