イカツイ系から癒し系まで ハニワ界のセンターを決める「群馬HANI-1グランプリ」
個性派埴輪がランクイン
4982票を獲得し、第3位にランクインしたのは、エントリーナンバー48番の「盾持ち人埴輪」だ。かみつけの里博物館所蔵。古墳のガードマンとして設置されたという経緯があるため、どことなくイカツイ顔をしている。イカツイ顔をして古墳を守り続けるというイイ奴な設定が評価されたようだ。
次いで、5536票を獲得し、第2位にランクインしたのは、エントリーナンバー57番の「ぐんまちゃん埴輪」。粕川歴史民俗資料館所蔵。見た目がどことなく群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」に似ていることから、「愛嬌がある」、「かわいい」などのコメントが寄せられている。
そして、7969票を獲得し、栄えある第1位に輝いたのは、エントリーナンバー26番の「笑う埴輪」。藤岡歴史館所蔵。満面の笑みをたたえ、その姿は神々しさすら感じる。「一度見たら忘れない」、「そのまま何かのキャラクターになれそうな可愛さ」といった声が寄せられ、癒された人が続出したようだ。
さらに、上位10体にランクインした埴輪たちは、「ハニハニ群馬~ぐんまのはにわと踊ろう~」と称されたYouTube動画に登場し、「ぐーんーまーのー はーにーわー」といった独特な曲調に合わせて踊っている。
Jタウンネット編集部は2018年10月15日、「HANI-1グランプリ」の運用に携わった群馬県文化振興課東国文化推進室係長の鈴木徹也さんに話を聞いた。鈴木さんによれば、今回初の試みとして始まったグランプリ投票だったが、予想を上回る得票数になり、驚いているそうだ。
鈴木さんは今回のYouTube動画にも出演し、独特のコスチュームでダンスを披露した。今後も「埴輪大国」として群馬県を盛り上げていきたいという。
「普段あまり歴史や文化に触れる機会がない人にも、埴輪をきっかけに興味を持ってもらえたら」(鈴木さん)