飛んでみたい「九州の空港」は? 1位→福岡、2位→意外な離島
九州への旅は、新幹線やフェリーなどいろいろあるが、スピードの点ではやはり飛行機が便利だ。LCC(格安航空会社)による国内旅行もポピュラーになってきたため、料金面での選択肢も広がり、バラエテイに富んできた。また長崎県や鹿児島県の島々へ移動するにも、飛行機を選ぶ人は多い。
九州旅行を効率的に楽しむには、どの空港に飛ぶかが、重要なポイント。さて九州の中で、あなたが飛んでみたい空港はいったいどこだろう?
そこで、「飛んでみたい九州の『空港』は?」というテーマで、アンケート調査を実施した(総得票数675票、2018年5月2日~9月18日)。
はたして、その結果は?
「死ぬまでに行きたい!」
それでは、結果をまとめたランキングを発表しよう。
全国の読者が選んだ、飛んでみたい九州の「空港」は、総得票数の13.0%にあたる90票を獲得した福岡県の「福岡空港」だ。2位以下に大差をつけ、1位に輝いた。
福岡空港は福岡市博多区にあり、福岡市街地からわずか5キロ以内という至近距離に位置している。福岡市地下鉄空港線を利用すると、空港駅からJR 博多駅まで約5分、西鉄福岡(天神)駅・天神駅まで約11分という、アクセスの良い空港として知られている。
福岡‐東京(羽田)線は、新千歳‐東京線に次いで乗降客数が多い路線で、4つの航空会社(日本航空・全日空・スカイマーク・スターフライヤー)が1時間に最大で計5便を運航する。年間利用客数は、国内空港では羽田・成田に次いで第3位だ。
福岡空港を経由して、宮崎、鹿児島など九州各地に飛ぶことも可能で、対馬、天草、奄美など島に飛ぶ便もある。また国際線も20路線以上あり、中国、韓国、台湾などアジア各都市と結んでいる。
2位に食い込んだ与論空港は、鹿児島県の奄美群島最南端に位置する与論島にある。紺碧の海と珊瑚礁、白い砂浜に囲まれたこの島は、リゾート地として有名だ。『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』の著者・詩歩さんが絶賛したことでも知られる。とくに夏場は全国からの観光客でにぎわうという。
この空港へは、鹿児島空港から日本エアコミューターで飛ぶ。また沖縄県の那覇空港からは琉球エアーコミューターが結んでいる。
3位の長崎空港は、長崎県大村市にある大村湾の沖合に位置する。1975年、世界初の洋上空港として開業した。「ハウステンボス」「長崎オランダ村」や長崎市内への観光客が多い。今年6月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録が決定したことでも注目を集めている。長崎‐東京(羽田)線はビジネス客も多く、利用客数は国内線で上位10位以内に入る。
全日空、日本航空の他、ピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンなどLCC(格安航空会社)も乗り入れている。対馬、壱岐、福江など、離島へ飛ぶ便もある。また中国、韓国の各都市と結ぶ国際線も就航している国際空港でもある。
4位には、熊本県の天草市にある天草飛行場が入った。これは前述の長崎空港と同様に世界遺産効果かもしれない。「崎津集落」には漁村独特の形態で、禁教下で潜伏キリシタンが信仰を守ってきた。キリスト教解禁後は崎津諏訪神社の隣に教会堂が建築された。
この空港には、天草エアラインが福岡、熊本、大阪(伊丹)から毎日運行している。全便が天草エアラインの機材(ATR 42-600)、乗務員を用いる日本航空とのコードシェア便だ。
5位には、熊本空港と鹿児島空港が同数で入った。
熊本空港は、熊本市の中心部から東へ約20キロ、阿蘇外輪山台地の西端の高遊原台地にある。愛称は阿蘇くまもと空港だ。全日空、日本航空、ソラシドエア、フジドリームエアラインズ、ジェットスター・ジャパンなどが乗り入れている。また台湾、香港、韓国などと結ぶ国際線もある。
鹿児島空港は、鹿児島市の北東約28キロ、近くに霧島連峰を望む霧島市にある。国内線は日本航空、全日本空輸、ピーチ、ジェットスター、ソラシドエア、フジドリームエアラインズ、スカイマークなどが就航している。日本エアコミューターのハブ空港で、屋久島、奄美など離島とつないでいる。前述した与論空港へもここから飛べるのだ。また上海、台北、香港、ソウルなどの各都市と結ぶ国際線も就航している。
以下、7位北九州空港。8位宮崎空港・奄美空港、10位屋久島空港、11位大分空港、12位佐賀空港と続く。
離島にある小さな空港、アジア各地とつながる国際空港など、九州の各空港はそれぞれ個性的で、どこも飛んでみたい空港ばかりだ。