停電中も道民の胃袋を支えた、セイコーマートの「ホットシェフ」って何?
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震で、北海道電力の火力発電所が停止し、道内全域の約295万戸が一時停電した。全道停電という非常事態だった。
そんな中、営業を続け、温かい食品を提供したのが、北海道最大のコンビニチェーン「セイコーマート」。その「HOT CHEF(ホットシェフ)」なるサービスが、北海道民の胃袋を支えたと話題になっている。一見、コンビニによくあるホットスナックだが......これって何だろう?
「北海道の誇り!」「やっぱセコマは神」

北海道でナンバー1のコンビニ「セイコーマート」、道民なら既によくご承知だろう。埼玉県と茨城県にもあるのだが、全国ではまだまだ知られてないかもしれない。ホットシェフとは、セイコーマートの店内調理コーナーの名称だ。店内の厨房で弁当・おにぎり・ホットスナック・パンを調理、調整して販売するシステムである。なかでも「大きなおにぎり」は超人気商品。カツ丼、フライドチキン、フライドポテトなども定番商品だ。

セイコーマートの公式サイトによると、現在、ホットシェフの取扱い店舗は900店以上。スチームコンベクションオーブンの導入で、半加工した食材を店内でおいしく調理することができるという。この業務用スチームコンベクションオーブンはガスを用いるのが一般的だ。全道停電になっても、セイコーマートで温かいおにぎりを提供できたのは、ホットシェフのおかげではないだろうか。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「おにぎりはまだまだ作れますよ、うちはガスでご飯を炊いてるから!」全道停電で際立つ最強コンビニセコマが最強たる所以。(ホットシェフ店舗のみ)#北海道地震#セコマ
— Lのサムライ (@Samurai_of_L) 2018年9月6日
もうおにぎりなんてどこのコンビニにもないんだけど、セコマにきたらホットシェフでおにぎりをガンガン作って売ってくれた涙
— こつぶ (@kotsubuchan1209) 2018年9月6日
ありがとう!北海道の誇り!#北海道地震
道内各コンビニの運営状況
— 総務の小須田さん (@kosda3) 2018年9月6日
セブイレ「非常用電源あるけど時間との勝負」
ファミマ「フライヤーから何から全部電化してて無理ぽ」
ローソン「物流動かなきゃ無理ぽ」
セコマ「え? ホットシェフはガス釜でご飯炊いてるから日中は自店舗調理も大丈夫だよ?」
や っ ぱ セ コ マ は 神
「ありがとう!北海道の誇り!」「やっぱセコマは神」などといった賞賛のツイートが相次いでいる。
大手3社のコンビニが休業する中セイコーマートだけは絶賛営業中!
— マカロソ?? (@macaron2010) 2018年9月6日
レジの電源は車から取っています。 pic.twitter.com/mvyKtrDVZ5
「レジの電源は車から取っています」という報告も続々と......。さすが顧客満足度1位は伊達ではなかった。(参照:セイコーマートの略称は「セコマ」?「セイコマ」?「セーコマ?」、あさイチにセコマ登場 →道民「俺たちのセイコーマート!」)