人気のハニワが歌い踊る！？　100体の頂点決める「群馬HANI-1グランプリ」、暫定センターは...

群馬県では、県内で出土した埴輪（はにわ）100体の人気投票「群馬HANI-1（はにわん）グランプリ」が、2018年7月17日から開催されている。8月21日、投票の途中経過（17日時点）が発表された。

約1カ月間の投票総数は2万4222票。上位10体に入れば歌って踊るオリジナル動画に登場できるということで、厳しい上位争いが繰り広げられている。その中で、トップに立ったのは......？

「癒やされる」「思わずほっこり......」

中間発表で首位に立ったのは、2539票を集めた「笑う埴輪」だった。目を細めて、愉快（ゆかい）に笑う農夫の人物埴輪だ。藤岡市の下毛田遺跡で出土した6世紀の作品で、藤岡歴史館に所蔵されている。投票者から「癒やされる」「思わずほっこり......」などのコメントが寄せられている。

1957票を集め、2位につけたのは、ユーモラスな表情が群馬県のマスコットに似た「ぐんまちゃん埴輪」だ。前橋市の粕川町膳の白藤V－4号墳から出土した。馬の目は本来顔の左右についているが、この馬形埴輪は、目が顔の正面に作られている。もしかしたら本物の馬をきちんと見たことの無い人が作ったものかも知れないとのこと。粕川歴史民俗資料館所蔵。

3位は、1501票を獲得した「馬に乗る人」。太田市高林町出土の、6世紀前半の作品だ。馬に比べて人が小さ過ぎるのが特徴で、人物の表現は非常に簡略化されている。この埴輪の主役は人物ではなく、馬が主役だと考えられる。当時、馬がいかに大切にされていたかが伝わってくる。群馬県立がんセンター所蔵。

以下、4位「人面付円筒埴輪」（前橋市）1498票、5位「三人童女」（高崎市）965票、6位「ぶじんくん」（太田市）943票、7位「弾琴男子像」（前橋市）829票、8位「塩顔埴輪」（玉村町）792票、9位「盾持ち人埴輪」（高崎市）610票、10位「帽子形埴輪」（伊勢崎市）499票、と続く。

ツイッターにはこんな声も寄せられている。

暫定1位「笑う埴輪」ジワるw

「群馬ＨＡＮＩ―１（はにわん）グランプリ」https://t.co/cwgqKh1Zcz pic.twitter.com/jloI8Kx11t

— 小池洋一 (@51ky41) 2018年8月24日

群馬HANI?１グランプリのチラシがかわいい??
イチオシに投票して上位10体までに選ばれれば、歌って踊る動画を作ってもらえて、さらに１位に輝くとセンターになれるらしい???

器材埴輪や家形埴輪が選ばれたら、どうやって歌って踊るのか気になるw

私はもちろん動物埴輪の、あれに投票します?? pic.twitter.com/loE4FyAjZF

— 伏見まり (@scherzo_243) 2018年8月10日

「上位10体までに選ばれれば、歌って踊る動画を作ってもらえて、さらに１位に輝くとセンターになれるらしい」などと、動画への期待がふくらんでいるようだ。

投票は9月17日まで。結果は、10月14日、藤岡市で行われる「群馬古墳フェスタ」で発表される。