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留学=海外は、もう古い? 高校進学には「地方留学」の選択肢もある

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.06.29 08:00
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島根県から始まった

そこでJタウンネット編集部は、18年6月26日に地域・教育魅力化プラットフォームの地域みらい留学担当者に、これまでの動きや実例を取材してみた。

「もともと、島根県で地方留学の動きは始まりました。少子化などにより生徒数が減る中で、学校の数が減り、その地域の子どもたちの通学が不便になることが懸念されました。そこで、学校を存続させ、生徒たちを受け入れて人を増やす必要がある、という動きの中で地方留学が生まれました」

島根県では14年から地方留学に関する説明会を行ったといい、「学校レベルでは12年ごろには始まっていたようです」と述べた。

たとえば、県立島根中央高校では県外留学生80人を有している。月額3万1000円~3万2000円(税別)の学生寮を完備しているほか、親元を離れても安心なように後援会から親代わりの「まち親」を募るなどサポートが手厚い。ほか、部活にも運動系・文化系以外に「地域系」のクラブ「しまんーChu!」があるなど、独特の取り組みもみられる。

島根県以外でも、和歌山県立串本古座高校では地域未来について考える「グローカルコース」を有していたり、地域協議会が全国からの入学生をサポートしている。住まいはアパートとなるが、町が物件探しの手伝いをしているなど安心だ。

「学校として地方留学の取り組みを行うことで生徒たちにコミュニケーションが生まれるなどといったプラスの効果が生まれていったんです。そこで、先生たちも魅力的な教育環境をつくる努力をしていまして、それを受けて逆に、『魅力的な教育環境をつくるために地方留学を取り入れよう』という学校も出てきています」
課題は情報不足と効果の可視化
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