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まるでカリオストロの城! ダムに眠る廃墟「曽木発電所遺構」が人気沸騰中

松葉 純一

松葉 純一

2018.06.23 14:00
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「僕が一番最初に行きたいと思った九州の遺構」

「曽木発電所遺構」は、1909年(明治42年)、牛尾大口金山に電力を供給するために建設した水力発電所の遺構だ。曽木の滝の落差を利用した水力発電を行っていたという。明治期に建てられた煉瓦建築物で、鹿児島県唯一と言われている。

創設者・野口遵(のぐち・したがう)は、余剰電力を使い、熊本県の水俣でカーバイド生産を開始。彼が生んだ日本窒素肥料が、後に戦前における日本最大の化学会社へと発展したことから、この発電所は日本化学工場発祥の地といわれている。

1965年、鶴田ダム完成により水没したが、今も多くの遺構ファンらが訪れている。対岸の展望公園からは、「廃墟感」たっぷりの姿が見渡せる。

ツイッターには、実際に訪れた人からさまざまな報告が寄せられている。

それぞれ撮りたての写真と共に、「僕が一番最初に行きたいと思った九州の遺構」「威風堂々とした造りに感動しました」「天気、水位共に最高のタイミングでした」などといったコメントが添えられている。

6月9日のTBS系列「新・情報7daysニュ―スキャスター」で取り上げられたためか、訪れる人も急増しているようだ。近くには、高さ12メートル、滝の幅は210メートルの「曽木の滝」もある。

曽木の滝(河川一等兵さん撮影、Wikimedia Commonsより)
曽木の滝(河川一等兵さん撮影、Wikimedia Commonsより)

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