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鎌倉越えの「鹿野大仏」、GW中も参拝客が殺到していた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.05.08 11:00
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東日本大震災で建立時期を早めた

鹿野大仏(翠雲堂提供)
鹿野大仏(翠雲堂提供)

身体部分は12メートル、ハスの形をした蓮華部分は3メートル、台座3メートル、合計で18メートルの大きさ。

お釈迦様がインドの鹿野苑(ろくやおん)で修業をしていたことと、大仏の建立付近に「鹿野(しかの)の湯温泉」があったことから、「ろくやだいぶつ」と名付けられた。

建立のきっかけは、先代住職が「寺や先祖が生活に住み着いているかどうか」の温度差を感じたことだ。

先代住職の出身地は長崎県対馬島。魚が獲れれば寺に行って感謝するなど、生活の中に寺が溶け込んでいたが、東京に来てからそれを感じられなかったことに温度差を感じた。 「この地域を仏教の発信地にし、仏教を生活の中に活かしてもらいたい」との思いから建立は企画されていた。

先代住職が建立を決意したのは43年前。23年前に亡くなってからは、現住職の八坂良秀さんが意思を引き継いだ。

2011年頃の時点では「あと5年くらいをめどに建立に着手しようかと考えていた」と漠然と考えていたというが、東日本大震災をきっかけに早めに着工しようと決意した。

その背景には、岩手に住む大学時代の友人の死と、大勢の人々が亡くなったことから供養をしようとの思いがあったという。

建立は2015年から始まり、2018年の3月に完成。

普段は寺の参拝に来る人は少ないが、公開初日の4月11日は2000人、翌12日は3000人が大仏を見に訪れた。

ゴールデンウィーク期間中も参拝者は途切れなかったようで、「数えようがないくらい訪れた」と話した。

参拝者は家族連れ、若い世代、年配、外国人とさまざま。

大仏目当ての人が中心で、ご朱印帳ブームから朱印を押してもらいに来た人も少なくないとのことだ。

なお建立にあたり苦労した点は、設置場所の設定と、開眼後の今も続く各種許可の申請だそうだ。

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