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秋田県能代市にできた「ねぎ課」とは? 4月就任の「ねぎ課長」に聞いてみました

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.04.09 11:00
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課長の呼び名は「ねぎ課長」

能代市を管区とする「JAあきた白神」のサイトに掲載されている「農産物情報」によると、能代市でねぎの栽培が盛んになったのは1970年代から。夏ネギ、秋冬ネギ、雪中ネギと一年通して収穫ができるため、県内はもちろん県外にも販売している。

さらに2012年には、JAを通して流通するねぎを「白神ねぎ」として商標登録。首都圏などでのPRを積極的に行った結果、2015~6年には販売額が10億円を突破し、2017年度は14億円に到達したという。ちなみに、JAを介していないものは「能代ねぎ」として販売されている。

需要はさらに伸び続ける見込みで、能代市としてもさらなる生産拡大に取り組むべく新設されたのが、ねぎ課というわけだ。名前のインパクトが大きいためか、ツイッター上などでもねぎ課の話題が見られた。

もちろん、秋田のヒーロー、超神ネイガーも言及している。

このねぎ課、愛称やPR用の特別な部署ではなく、能代市環境産業部内にある独立した部署で、常任の課員も在籍している。主な業務について、山田さんは次のように話してくれた。

「現場に赴いて農家へ技術指導を行うのが主な業務になります。技術指導自体はJAや秋田県の農林水産関係の部署が以前から行っていますが、市としてもさらにねぎの生産に力を入れるため、ねぎ課が設置されました」

技術指導を行う場合はJAなどと共同で行う予定で、ねぎ課独自に取り組んでいるのが栽培する品種の検討だ。

「能代で栽培されているのは『長ねぎ』ですが、一口に長ねぎと言ってもさまざまな種苗メーカーから、複数の品種が販売されています。能代に適した品種はどれなのか、また雪の時期を除いて一年中栽培しているので、時期に合った品種も検討し、農家に提案していく予定です」

ところで、記者が気になっているのは、山田さんの呼び方だ。内部的には課長だとして、外部からはやはり「ねぎ課長」と呼ばれているのだろうか。

「ねぎ課長です。やはり名前がユニークなので、そう呼びたくなるのでしょうかね」

ちなみに、この「農作物の名前+課」というパターン、結構あるのではないかと思ったのだが、意外に確認できない。青森県弘前市には「りんご課」が、和歌山県有田市には「有田みかん課」がそれぞれ存在し、いずれも特産品であるりんごや有田みかんの販売促進や生産振興に関わる業務を行っているようだ。自治体以外では、JAみなみ信州に「柿課」も確認している。

さすがに「米課」や「イネ課」はなさそうなので、特産品となっている農作物に片っ端から「課」をつけて当たってみたものの、上記以外には情報が見当たらなかった。残念ながら「大根課長」とか「じゃがいも課長」「ピーマン係長」などはいなさそうだ。

ただし、部署名を公開していないだけ、課以下の単位で独自の農作物部署が設けられている、といった可能性はある。あなたの住んでいる地域の特産品には、「課」が設けられていないだろうか。

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