これが坂の町・長崎のバリアフリー! 未来感ある「斜面移送システム」とは?
健康な人が歩くより遅いが、高齢者のために開発

長崎在住の「羊食べる」さんは2018年3月22日、「すごいものを見てしまった」と感激の様子でツイッターに写真をいくつか投稿した。専用カードを使って乗る市の斜面移送システムだとして、「坂をのぼれない高齢者の方の救世主」と讃えている。

「羊食べる」さんは、「存在は知っていたのですが場所までは知りませんでした」といい、実際に見た様子をこう報告した。
ボックスの中には椅子があって二人まで乗れる。下部駅、中間駅、上部駅で停まれるようだけどよくできたことに中間駅で降りると目の前に公民館がある!便利だね? pic.twitter.com/cM1oQFdZyI
— 羊食べる (@hitsuji_eat) 2018年3月22日
写真を投稿したツイートは、23日夕現在で5000件以上「いいね」が付いており、まとめサイト「togetter」でも、これは便利だと取り上げられている。

市のホームページ上にある説明によると、電話ボックス形リフトは、「斜面移送システム」とされ、2002~04年にかけて市道の階段部分に3か所設置された。水鳥号のほかに、「てんじんくん」「さくら号」があり、全長は50~60メートルぐらいだ。レールから吊り下げる「懸垂型」のリフト車両で、乗車の定員は2人になっている。ただ、1分で15メートルしか進まないため、健康な人が歩くより遅いようだ。


市内では、市街地の7割が斜面になっており、道路の幅も1~2メートルほどと狭い。また、家が密集しているため車道の整備が進まず、市が民間企業と共同で、高齢者らのための移動手段としてシステムを開発したとしている。