多摩川花火大会、夏から秋開催に 例年10月中旬は、どんな天候?
夏の風物詩といえばなんといっても花火大会――なのだが、近年の気候変動がそんな夏の夜空のイベントにも影響を与えつつあるようだ。
二子玉川で多摩川を挟んで毎年8月に同時開催されてきた、「川崎市制記念多摩川花火大会」と「世田谷区たまがわ花火大会」が、2018年は10月13日開催に変更すると、2月26日に川崎市によって発表された。
「データも踏まえて、昨年の中止直後から世田谷区と共に協議を続け、今年は秋開催とすることを決定しました」
しかし、最近は10月の台風上陸例も少なくない。8月よりも圧倒的に天候が安定しているかと言われると微妙なようにも思えるのだが、10月開催は問題ないのだろうか。
「10月の気象統計も確認しています。半旬(5日の期間)ごとに10月の天候を見ると、例年第一半旬は秋雨前線が停滞し不安定な天気ですが、第二半旬からは安定しており、下旬になると気温の低下が進みます。こうしたデータから、今年は10月13日開催としました」
観覧席のチケット販売については現在調整中だが、単純に販売開始時期が後ろにズレ込むかどうかは未定とのことで、購入を検討している人は販売情報に注意する必要があるだろう。
最近は10月開催の花火大会も増えているし、秋の夜空を眺めるのも案外乙なものかもしれない。ちょっと遅い夏の締めとして、今年は秋開催の花火大会に足を運んでみては。