ゆいP「これが西都市の、やり方かァァ！」 おかずクラブ、オカリナの出身地をPR

オカリナが「天使」に...

「おかずクラブ」は、2017年2月16日に「さいとふるさと特命大使」に任命されており、この動画は4月に投稿された「おかずクラブの只今、失踪中！！」。西都市のPR動画で、相方のオカリナさん（西都市出身）を探すべく、西都市を巡る、というストーリーで、移住や定住を呼びかけるテーマになっている。

動画の冒頭、ドスドスと歩いて宮崎空港から出てきたゆいPさんが力強い顔面で、

「オカリナァ！！絶対絶対、見つけてやるからなァァ！」

と叫んで始まるあたり、非常にインパクトが強い。

ほかにも、ふるさと納税のPR動画もある。

この動画は、ふるさと納税のPRのために作られた「おかずクラブのふるさと天使？」。オカリナさんが「ふるさと天使」として、東京のとある家庭に西都市のPRに向かうところに始まる。ゆいPさんの顔がスライドインしてくるところなど、ところどころ絶妙な演出が目立ち、シュールな笑いを演出している。

西都市総合政策課の担当者は、18年2月27日のJタウンネット編集部の取材に対し、

「他の地方が抱えているような人口減や少子高齢化の問題もあり、西都市への移住や定住をPRすべく第1弾の『おかずクラブの只今、失踪中！！』を作りました」

と、経緯を語る。しかし、

「西都市には電車がなく、移動手段がほとんどバスというところもあるのは、定住・移住を考える上での大きな課題です。宮崎空港からのアクセスは決して悪くないのですが......」

と頭を悩ませる。

新聞にPR動画の取り組みが取り上げられることもあるというが、多くが地方紙であることから県内や地方内でのPRに留まり、どうしても全国的な動きにはつながっていないのが現状だという。また、第2弾の動画である「おかずクラブのふるさと天使？」については、総務省から、ふるさと納税の返礼率の引き下げ要請があったことで、ふるさと納税の金額が減少傾向に陥ったことが背景にある。

「ふるさと納税に係る返礼品の送付について」（17年4月1日付総務大臣通知）によれば、「返礼品として3割を超える返礼割合のものを送付している地方団体においては、速やかに3割以下とすること」とある。

今後も動画を作っていくのかについて聞くと、

「18年度も動画の制作は引き続き行っていければと思います」

と、展望を語った。